ブラック・ジャックのレビュー・感想・評価
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ブラックジャックvsやばすぎる女。あしたのジョー的絵柄。殴りあうか...
ブラックジャックvsやばすぎる女。あしたのジョー的絵柄。殴りあうかと思った(笑)
ブラックジャックが罹患。あれ、もう、絶対死☠️やん。いい緊張感だったが、解決はちょっと拍子抜け。
ピノ子、ウザい(笑)
BS12
天才外科医ブラック・ジャックvs未知の病… 2020年にこそ観るべき快作!
記念すべき200本目のレビューは、みんな大好き『ブラック・ジャック』!
言わずと知れた名作漫画『ブラック・ジャック』を劇場用長編作品としてアニメ化。
1996年アトランタオリンピックを皮切りに、常人を遥かに超える身体能力や芸術的才能を持つ「新人類」が世界中で誕生するが、数年後彼らの体に異変が生じるようになる。
モグリの天才外科医ブラック・ジャックが、「新人類」誕生の裏にある陰謀にせまる医療サスペンスドラマ。
YouTubeの「手塚プロダクション公式チャンネル」にて、スポーツの日特別配信ということで無料公開されており、この機会に鑑賞。
いやこれスポーツの日とかいう気楽そうな祝日を記念して配信するような内容じゃない💦
むっちゃハードコアかつシリアスな医療サスペンスだった。
オリンピックと新種のウイルスという2020年を予見していたかのような内容で、よくこのタイミングで本作品の無料公開に踏み切ったなー、と手塚プロの覚悟に感心しました。
未知のウィルスと戦う現在だからこそ、この映画を観なければならない!
監督は『ブラック・ジャック』のOVAも担当していた名匠、出崎統。
出崎統のハードボイルドな作家性と、『ブラック・ジャック』の持つシリアスなテーマの相性は抜群。
出崎統の特徴である繰り返しとか止め絵とかは、今見るとちょっとクドいと感じることもあるが、個人的には大好き。
脚本が『カラフル』や『DIVE!!』を執筆した小説家、森絵都さんだったことにビックリ。子供の頃よく読んでました。
本作のキモは「新人類」を蝕む異常の原因を、ブラック・ジャックが解き明かしていくところ。
突如現れた飛躍的な能力を持つ「新人類」と謎の病の関連性とは?
2年前に完璧な治療を施した少女の病状が、突然悪化したのは何故か?
あまりにも異質な病の原因はなんなのか?
調査を進めるうちに浮かび上がる大手製薬会社は何を隠しているのか?
ピノコを誘拐してまでブラック・ジャックの力を借りようとする謎のドクター、ジョーの正体は?
いやー、これは盛り上がること間違いない!
謎が謎を呼ぶ展開には目が離せないし、鳥肌が立つような恐ろしいサスペンス要素の切れ味は凄まじい。
徐々に明らかになる、ジョーの狂気的な妄念の描き方は秀逸。自分の目的の為には友人すら手にかけるという容赦のない凶人ムーヴは清々しい。
そして、彼女の歪んだ執念に真っ向から立ち向かうBJの信念に胸が熱くなった!
いや、しかしBJを演じる大塚明夫さんの演技力の高さは凄まじい。
ジョーの異常な執念に対して放った「何っ?」の一言。
このたった一言に、怒り、呆れ、失望などが込められており、この人はやっぱり天才中の天才だと実感させられた。
医療サスペンスを扱った作品で、ここまで病魔の恐ろしさと人間の愚かさ、そして病に立ち向かう医師のカッコ良さを描いた作品が他にあるだろうか?
手塚治虫の作り上げたBJというキャラクターは、いつの時代でも不滅である!
しかし、終盤まですごく完成度の高い作品だったのにも拘らず、クライマックスの展開が…。
風呂敷を広げるところはよかったのだが、それを畳む時間がなかったのかアイデアがなかったのか、とにかくすごく雑に物語が終わってしまう。
謎の砂漠の民が解決法を握っていたって…。
最後BJが治療法を発見するんじゃないのかよ…。
ブレイン製薬の会長がどうなったのかも描かれなかったし。
このおっさんが一番悪いんだから、やっぱりきっちりとやっつけて欲しかった。
ラストの展開があまりにも投げやりすぎて傑作とは言い難い作品だとは思うが、やっぱりBJはカッコ良いし、ハラハラドキドキさせてくれる良いアニメ映画でした。
いや、しかし、現代の観点から見ていると、このウィルス空気感染しないのか心配になってくるな…。
空気感染するのであればとんでもないことになってましたねー…。
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