ふたり(1991)のレビュー・感想・評価
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150分は長過ぎ。 特に盛り上がりのない話が延々と続くだけなので眠...
150分は長過ぎ。
特に盛り上がりのない話が延々と続くだけなので眠くなった。
姉が事故死するシーンも妙に芝居じみていて緊迫感がない。
終盤にさしかかって父親の浮気が発覚するとかそんな展開いるだろうか。
ただ、姉妹愛だけは伝わってきた。
中嶋朋子、可愛すぎ。
多分、日記みたいになります。感想文じゃなくってw
この2ヶ月、毎週の休日出勤。緊急事態宣言のアオリで21時台のレイトショー中止。等により、見たい映画があっても全部見るのは無理!な生活を送ってたんです。が。ひょんな事から週中の予定イベントが吹っ飛びまして。こりゃ積み残し一掃のチャンスやん!で、控え目に3本鑑賞の計画を立てました。
サマーオブソウル→白頭山→キャッシュトラック、です。
久々のサロンシネマさんを目指して電車通りを歩いてました。ん?衆院選前やから、誰か街頭演説しよる?ん?あー!たまに覚醒する事で知られる、某野党の党首さん?珍しいもん見たーw
でも、あんまり近くには寄らず、サロンシネマさん直行。サマーオブソウル鑑賞。次の白頭山も同じシアターですが、入れ替えで一旦退場。
で、白頭山の開場を待ってたんですが、開演時間になっても中に入れんのです。皆さん、外で待たされてるんですよ。サロンシネマさんって、スクリーンに「幕」が掛かるんですね。昔の映画館みたく。レトロに。どうやら、その幕が故障してしまい、上がらなくなってしまったとか。スクリーンは白。幕は真紅。たしかに、このままじゃ上映不可能だわ....締まらん話やのぉ....
開演予定は13:05でしたが、結局13:15あたりから払い戻し開始。13:20には上映中止となりました。払い戻しに加え、無料招待券1枚をサービスで受け取りましたのが13:24。白頭山、見損ねた。残念。
でも困った。3本目に計画してたステイサム&リッチーは109シネマズで18:00からです。無駄に時間が空きましたが、他に見逃してる作品も無く。どうやって時間を潰そうかと考え始めて、すぐに思い出しました。広島市映像文化ライブラリーの事を。歩きながら調べたら。なんと!今週は!大林宣彦週間じゃ、あーリませんか!
ラッキーーー!!!
しかも今日は、「ふ た り」だとーーーーー!
嘘や。マジか?めっちゃラッキーやん !
と、なると早足になりますがな、必然的に。でも、昼飯食って無い事に気付きました。ローソンに駆け込んでサンドイッチと飲み物買って、競歩で広島市映像文化ライブラリーに到着したのが13:37。「ふ た り」は14:00からです。建物の外でサンドイッチ食べて駆け足で入場し13:50着席。間に合ったぁw
上映時間は147分。
至福のひと時でした。
もうね。なんと言っても。
この映画の中嶋朋子さんは、天使です。いや、いつも天使だけど。「ふ た り」の中嶋朋子は、飛び抜けてます。最近の若手女優さんも、可愛い人・美人さん、ぎょうさん居られてですが、「ふ た り」の中嶋朋子に比べれば。ねぇ。何と言うか。較べもんになんねーー!
と言う事で。
火山を見損ねて、天使を見て来た。
塞翁が馬、って言うの?これ。
良かった。とっても。
何から何まで、大林宣彦らしくって。
なんというか、、、
感想が難しい映画。
説明が少ない映画な気がした。今時の邦画は分かりやすく作られているんだな〜と実感した。
最初は声の録音が不自然で気になってしまってたり、聞き取れない台詞があったりで集中できなかったけど、気づいたらどっぷり世界に入り込んでる自分がいた。
大林監督の伝えたいことは正直よく分からない、ハッピーエンドなのかも分からない、でもなんだか良い意味でスッキリしない後味がクセになる感じ。
映像も30年前と思えないほど綺麗でお洒落だし、音楽は久石譲さんということで、やはりどことなくジブリ感あって好きな雰囲気だった。
ただ小さい音と大きい音の振り幅がおおきくて!!
家で夜中にテレビで観てたから、第九のシーンのボリュームには驚いた!!!笑
大林監督はメリハリを付ける方なのだろうか。
でも、2時間半もあったとは思えなくてあっという間だったので面白かったのだと思う。
またもう一度観たいな。
死者
私の父親が大林監督の尾道3部作が大好きだったので、子供の時の映画の記憶で思い出すのは大林作品が多いです。今作も約30年振りの再鑑賞となりました。
大林監督が亡くなられた時に町山智浩さんが、「大林作品には幽霊が良く出てきますが、この幽霊は戦争で亡くなった人達のことです。彼らが過ごせなかった青春、人生を映画の中で描いているのです」みたいな事を話していたのを聞いて、直ぐに今作を思い出しました。
そんな『死者』に対する大林監督の想いを知ってから今作を改めて鑑賞すると、千津子の事故死がとても不条理に感じました。最も、『死』そのものは不条理なものですが、あの時間あの場所に居なければ死ななくても済んだ千津子と戦争の時代に日本に生まれなかったら死ななくて済んだ若く幼い命が重なって見えました。そして本来であれば一緒に過ごせたであろう人生が、幻の中にしかない。
死者が生きる者に寄り添い見守るというストーリーは数々の映画で描かれてきましたが、死者が見守ってくれていると思うのは、生き残った者の勝手な願望です。
実加が成長して自立出来たのも、幽霊である千津子のおかげですが、いつかは現実を受け入れて前に進まなければいけません。だからこその別れだと思いました。
大林監督自身の創作の源が、戦争で亡くなった死者であることは明らかですし、戦争を経験した創作者は誰もが例外なく心の中にあの戦争がある。再鑑賞してそんなことに気づかされました。
なによお化けのくせに
体格が立派ながらも、重そうにのろのろと動く石田ひかりが何とも愛らしい。ラブレターを書いてデレデレとするシーンなどは完璧な画である。それでいて後半は違った表情を見せるのだから凄い。どことなく大林映画に素人っぽさも期待するのだが、中嶋朋子の好演と奇跡のような石田ひかりが、映画の完成度を高めている。
主人公の成長の踏み台として両親の存在があるのだが、この両親の機微の繊細な描き方とこんな修羅場を用意してくるとは。そこでの富司純子が見せつける女の立ち振る舞い。針の筵。一本の映画に二本入っているよう。
ふんだんに使われた久石譲の名曲「草の想い」がラストに流れ…って、最後はお前が歌うんかい!
大林監督、名作を遺してくださりありがとうございました
尾道三部作
1982年 転校生 小林聡美
1983年 時をかける少女 原田知世
1985年 さびしんぼう 富田靖子
新尾道三部作
1991年 本作 石田ひかり
1995年 あした 高橋かおり
1999年 あの、夏の日 宮崎あおい
美しい尾道の街並みの光景
貧血気味のような石田ひかりの得難いキャラクター
哀愁たっぷりの主題歌のトーン
その三つが本作を支配しています
実加が成長し自己を確立していく物語です
だから実加が自主性を見失い掛けたときにピエロは不気味に笑うのです
母を嘘の電話で精神にダメージを与えた万里子をその事を知って彼女を平手打ちしたとき彼女は自己をしっかりと確立したのです
ラストシーン
高校の制服を着て坂道を登ってくるのは妹実加
そして事故現場を行き過ぎて去っていく後ろ姿は姉の千津子です
そこに本作のテーマは凝縮されています
実加はついに姉の影から自立し、統合されてふたりでひとりとなったのです
むしろ吸収したというべきかもしれません
エンドロールに流れる主題歌には情感が溢れて涙もまた溢れました
大林監督自らの歌唱は実はナレーションなのです
素人歌唱だからこそ胸に染みいるのです
そして本当に超久しぶりに観て、父親と母親、父親と小樽から来た女性、の二つのふたりにも感情移入している自分に驚いています
ふたりとは死別した姉妹のふたりだけでなく
父親と母親、父親と愛人のそれぞれのふたり
北尾実加と友人の柴山智加が演じる長谷部真子のふたり
さらには尾美としのりの演じる神永智也 と北尾実加のふたり
様々なふたりが描かれていることに気が付きます
北尾実加の成長に伴って人間の関係性の見晴らしが高くなって行くのです
だから神永智也との別れは港の見える高台だったのです
今更ながらに監督の演出の凄さに驚嘆しました
大林監督、名作を遺してくださりありがとうございました
コロナ禍が収まっていたならば、10月27日の千津子の命日の頃、尾道に行きたくなりました
大林監督、ありがとうございます。
亡くなられた大林宣彦監督 新尾道三部作 第一段。傑作です。NHKドラマの再編集だが、映画としての完成度も高い。この作品で女優として大きく飛躍した石田ひかりさんの演技が初々しい。不幸な事故で幽霊となる中嶋朋子さんの存在感は絶品です。このような素晴らしい作品を残していただいた大林監督に感謝するとともに、ご冥福をお祈りいたします。
新尾道三部作
人の死をかなり真摯な態度で見つめ、優等生の姉が生きてた頃に感じたコンプレックスを克服し、明るく自発的な性格に変わっていく。新・尾道三部作といわれるのもわかる。しかし、ファンタジー色を強くしたためか、シリアスな演技よりは等身大の少女を演ずることに重きを置いたような雰囲気だ。
母親のうつ病、父親の浮気の問題などで後半を盛り上げ、ラストは叙情的になりすぎとなっている。
不思議な魅力に何度も惹かれる
大きな笑いやドタバタは無いが、とても不思議な魅力のある映画。
初めて観たのは子供の頃で、当時は派手なアクションやコメディー色の強い洋画ばかり観ていたのだが、この映画を観て初めて「日本の映画も良いもんだなあ」と思った。
以来、飽きずに何度も観た。
お化けが出てくるのに、ちっとも怖くない。
むしろ出てこない時のほうが不安になる。
一番好きな映画
このサイトでの評価が少ないけど、他サイトでの評価を見て欲しい。
本当に本当に素敵で心に残る作品だと思います。
私の中では今まで観てきた映画の中で一番。
映画が好きで試写会や映画館、テレビやスカパーなどで色々と観てきましたが、この映画を上回る作品にはまだ出逢えません。
多分、もう出逢えないのかも…
とても切ない気持ちになり、でも心が暖かくなる優しい涙を沢山、沢山流せる映画です。
20数年前にNHKのドラマで観て大好きでした。映画化されたので友達2人を引き連れ、今は渋谷のヒカリエになった場所にあった映画館へ行きました。
友達2人も涙、涙…3人で泣きまくった記憶。
とにかく、オススメ。
大林監督の最高傑作
最初の尾道三部作の最後の作品で、大林監督で一番好きな作品です。石田ひかりがいい雰囲気をだしている。本当は評価5としたかったが、「アラビアのロレンス」や「2001年宇宙の旅」と同じ評価にするのには気が引けた。
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