風林火山のレビュー・感想・評価
全2件を表示
三大スター、揃い踏み‼️
風林火山といっても武田信玄ではなく、彼に仕えた軍師・山本勘助の物語‼️信玄の軍師となった勘助は、非常な戦略と果断な処置もものともしない謀略の将となり、ついに上杉謙信との決戦を迎える・・・‼️三船さんが勘助を豪快に演じていて、かなりハマり役‼️信玄にはずけずけとものを言うのに、由布姫の前では実直さが出てしまう、まるでシラノ・ド・ベルジュラックみたいな三船さんが爽やかでステキ‼️そんな勘助と由布姫、勘助と信玄の人間関係や心理描写が見どころの一つ‼️そして稲垣監督本領発揮のスペクタクル・シーン‼️諏訪攻め、戸石城包囲なども見応えありますが、一番はクライマックスの川中島の合戦‼️スピード感あふれる騎馬戦の凄まじさと、杖をつきながら敵陣に殴り込む勘助の豪快なラスト‼️さすがは三船さん‼️
策士、夢に溺れる
DVDで鑑賞。
原作は未読。
三船敏郎、中村錦之助、石原裕次郎の三大スター競演。脇を固めるキャストも錚々たる顔触れ。まさに絢爛豪華な歴史超大作である。勇壮な映画とは本作のことを言うのだろう。
三船敏郎が演じる山本勘助は、とにかく目力がすごいし、全身から放たれる威厳が巡らす策に説得力を齎していた。
武田晴信(信玄)も中村錦之助が演じていることにより凄まじい存在感。三船・錦之助の収まる画面は重厚である。
上杉謙信(長尾景虎)の石原裕次郎も、セリフは無いが、謙信お馴染みの頭巾姿で馬を駆る姿のカッコ良さは異常。
東宝、東映、日活のスターがひとつの画面に収まるシーンは無かったものの、大作の貫禄を示すには充分だった。
由布姫を軸にした勘助、信玄の微妙な三角関係は、情愛と云う一言では言い表せないようなドラマ性があり、胸を打つ。
勘助の夢は、由布姫への愛が根底にあるように思えた。「策士策に溺れる」ならぬ「策士夢に溺れる」な展開は胸が痛い。
[以降の鑑賞記録]
2024/11/24:DVD
※リライト(2024/11/24)
全2件を表示