劇場公開日 2021年7月9日

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「最終兵器はキンチョー〇」ヒルコ 妖怪ハンター kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0最終兵器はキンチョー〇

2021年8月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 小学校の自由研究で作ってしまいそうな妖怪探知機など、かなりオンボロな器具を使って義兄の八部(竹中直人)を探そうと中学校へ赴いた稗田(沢田)だったが、ピンチに立たされていた八部の息子まさおを救うこととなった。

 弱っちい妖怪ハンター稗田だったが、沢田研二の演技も相まって恐怖心を増してくれる。『鉄男』のイメージもそのまま、観ている者を怖がらせる特殊効果。CGのない手作り感たっぷりの人面蜘蛛はとにかく怖い!さらにまさお(工藤正貴・・・工藤夕貴の弟)の背中に出来る人面瘡や用務員渡辺(室田日出男)の狂気とともにノスタルジックなまでの木造校舎にやられてしまった。過去に火災があったということで、母校の火事も思い出したりして・・・

 ロケ地は富山県の学校らしいが、とにかくガラス窓や扉を危険を顧みず破壊しまくり!神秘的な池といい、眺望した際の校舎といい、ロケ地巡りをしたくなるほどでした。そんな田んぼの広がる小路を自転車で駆け巡る月島(上野めぐみ)。歌も神秘的でうっとりです。

 何故こうも怖いのかと色々考えてみたのですが、ヒルコそのものより人面蜘蛛、人面瘡、そして休ませてくれないほど連続した疾走感じゃないかと。そして、月島に対するほのかな恋心に対してショッキングな急展開ストーリー。『サイコ・ゴアマン』はちょっと寝てしまったけど、おめめぱっちりでの鑑賞となりました。

kossy