東シナ海

劇場公開日:

解説

今村昌平の原作を、彼自身と「“経営学入門”より ネオン太平記」の磯見忠彦が共同で脚色、磯見忠彦が監督したアクションもの。撮影は「青春の風」の姫田真佐久。

1968年製作/105分/日本
原題:East China Sea
配給:日活
劇場公開日:1968年10月5日

ストーリー

おんぼろマグロ船に臨時要員として乗り組んだのは、アルバイト学生の六郎のほかはテキヤの片山、頭の弱いヤスオ、エロ写真売りの泡石、それに少年院出のハーフのジャッキーである。彼らは船会社が員数を揃えるために集めたものだった。船は太平洋の真中でエンジンに故障を起こし、僚船に曳航されて沖縄の那覇港に着いた。乗組員は、僚船でマグロ基地へ行ったが、六郎たら五人は船内待機を命ぜられた。だが、船会社からは、連絡なく、食糧も途絶えてくると、彼らは船の機械を売って金に替えた。その金でバーに行った五人は、土地のやくざ我那覇組と大乱闘になったが、親分の出現でその場は納った。そんな中で、六郎はバーのホステス加奈の魅力にすっかり惚れ込んでしまった。翌朝、船に帰った五人は、船内に見知らぬ男の死体を発見して驚いた。前科者たちがいては警察に知らせるわけにもいかず、さりとて死体を捨てるにも警察の目が光っていて六郎はすっかり困惑してしまった。困りきった彼らは、我那覇に相談し、那覇港から、三、四時間の無人島へ捨てることになった。ところがそこは米軍の射爆場で、彼らはジェット機の猛爆にさらされてしまった。その時、ついてきた我那覇組の二人が逃げ出したことから、犯人が彼らであることが分った。しかも、死体は加奈の従兄で、婚約者でもある祖国復帰運動をしていた男だったのだ。そこで加奈の父に死体の引取りを頼んだが断られてしまった。ともかくも死体を墓の中に置いた五人は我那覇組の目を逃れて脱出しようとしたが、捕まってまた無人島に連れられてしまった。そしてこの島の所有者の老人まで巻添えをくい、米軍の爆撃の恐怖にさらされる破目になった。間一髪、老人の飼っていた犬によって、爆撃を受ける寸前にその危機を切り抜けた五人だったが、結局、那覇警察に留置されたのだった。間もなく、五人は情状を酌量されて釈放になった。自由になった六郎は加奈に求婚したが、加奈はジャッキーを好きになっていた。六郎たちは、ジャッキーを残して、名残り惜し気に沖縄を去っていくのだった。

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