「かつて日本にあった生活文化の真髄」晩春 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
かつて日本にあった生活文化の真髄
父と娘のふたり暮らし
住居は北鎌倉あたりか
娘は適齢期を過ぎ
父はそれを心配する。
物語はふたりの心の流れを描く
親子とは言え考えの違うふたり
本心はそこに有ったり無かったり
分かるのはお互いを労わる姿と心
それでも離れなくてはと父は思い
娘は永遠に今が続くことを願う。
時に優しく、時に怒る、
心の流れ、ぶつかる心情、
演技の後の漂う情の内
小津監督が展示してきた情
当時の日本の当たり前の情景は
淡々としているが強くある。
優しい紀子、
怒る紀子、
戸惑う周吉の
娘を見る眼差し
これが全てと思う。
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