劇場公開日 1949年9月19日

「戦後まもなくの鎌倉の風景が美しい。当時の文化や思想が随所に見られま...」晩春 はむひろみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦後まもなくの鎌倉の風景が美しい。当時の文化や思想が随所に見られま...

2017年12月9日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

戦後まもなくの鎌倉の風景が美しい。当時の文化や思想が随所に見られます。映画は歴史遺産ですね。
定番の嫁に行くやら行かぬやらの話。本作が始まりなのだとか。適齢期になれば女は嫁に行かねばならぬ、当時の文化ですね、いやこれは今も色濃く残っている気がします。
嫁に行くより父といたい娘、しかしそれを許さぬ文化。父の気持ちも複雑です。

見どころ
・嫁入りが決まっての親子最後の旅、娘がコクリます。どきどきです。
・ラストの父。結局お前もか。
見ようによってはヤバイ映画。壺が映るシーンに性的な論争があるようです。?。

特に大きな事件が起こるわけでもないのに見入ってしまうのは『東京物語』と同じですね。不思議な魔力です。これで紀子三部作、二作制覇。『麦秋』が楽しみです。

はむひろみ