劇場公開日 1954年6月22日

「とても面白かった」晩菊 どんぐりさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5とても面白かった

2023年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

テーマ的にも若者より年長の大人が楽しむ類の映画なので本来当たり前の話だが、子供騙し的な日和った部分がないのが素晴らしい。唯一、モノローグを使ったシーンだけ若干、演出としてどうなの?と思ったものの、気になったのはそこだけ。
杉村春子の生き方や考え方はあまりにも真っ当過ぎて、時空を超えた共感度の高さだった。上原謙も、心中相手のおっさんもただただキモ過ぎる。それに比べて、メイン3人の素晴らしさときたら表現のしようもない。ラスト、それぞれが諸々に対して吹っ切れた後の行動を描写して終わるのだが、いい映画を見たという満足感で心が満たされた。

どんぐり