「彼女の愛と真実」張込み(1958) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
彼女の愛と真実
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Blu-rayで鑑賞。
原作は未読です。
東京から夜行列車で出発するふたりの刑事。佐賀に着いたふたりは、宿の2階から一軒の家を見下ろす。
強盗殺人容疑者(田村高廣)のかつての恋人(高峰秀子)が住んでいて、容疑者が訪ねて来る可能性がある。
柚木刑事(大木実)が心で呟く―「さぁ張込みだ!」。柚木の目のアップに被さるようにタイトルがドーン!
インパクトのあるタイトル出しでした。とてもスタイリッシュで、一気に映画の世界へ引き込まれました。
本当に容疑者は現れるのか。緊迫した展開にハラハラ・ドキドキ。夏のうだるような暑さが焦燥感を増幅させていく。
刑事が張り込んでいることが、対象にも周囲にも気取られてはならないと云うスリルもあって手に汗握りました。
容疑者と別れた後、別の男と結婚していた女。子育てに追われ、夕食の買い物に出掛ける、いたって平凡な生活を送る。
でもどこかハリを見出せず、退屈している印象も。
一転、昔の男との追憶の恋に身を焦がす「女」の部分が表れて、その変わり様はとても同じ女とは思えぬほどの激しさ。
高峰秀子の演技に惚れ惚れとし、好きが増しました。
※修正(2023/07/14)
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