「とてもよかった」HANA-BI 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもよかった
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公開時以来2度目だ。当時見た時は夫婦愛が強く打ち出されていて、実感が伴わないと思ったし、たけし自作の絵を大杉連の作品としていい絵扱いしていることにナルシズムが過ぎる感じもしておもはゆかった記憶がある。26年ぶりに改めて見ると、言葉を交わさない夫婦の様子にしみじみとした思いやりの良さがあり、銀行強盗がすんなり成功するし、ヤクザにまったくひるまないたけしがかっこいい。たけしが全くかっこ悪い場面がなくてやっぱりナルシズムがすごい。しかし重病人である岸本加世子の負の側面が全く描かれなくてファンタジーだ。現実はもっと厳しいだろう。
岸本加世子とビートたけしは『刑事ヨロシク』以来ではないだろうか。
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