花の幡随院
劇場公開日:1959年9月13日
解説
陣出達朗の原作を、「姫夜叉行状記」の鈴木兵吾と「荒海に挑む男一匹 紀の国屋文左衛門」の共同執筆者・本山大生が脚色した、幡随院長兵衛の生涯を描いた娯楽時代劇。「修羅桜」の大曽根辰保が監督し、「待っていた花嫁」の石本秀雄が撮影した。
1959年製作/117分/日本
原題または英題:Man of Edo
配給:松竹
劇場公開日:1959年9月13日
ストーリー
旗本無頼水野十郎左衛門を頭目とする白柄組と、町奴幡随院長兵衛の一家が対立していた。長兵衛一家の食客となった白井権八は、長兵衛の乾分極楽十三と一夜吉原に遊んだ。権八は、白柄組の座敷に吉原一の花魁小紫がいることを知ると、小紫は自分といい交した仲だと名のり「俺は長兵衛一家の厄介者」だと見栄をきった。白柄組は幡随院と聞くやいきり立ち乱闘となった。十三は、あやまって水野の仲間惣平を斬った。十三は五十日の牢入りとなった。その頃、権八を仇と狙う本圧助七、助八兄弟が、水野の食客となっていた。水野らは、本庄兄弟を利用し、権八を討つと同時に長兵衛をも陥れようとした。が、長兵衛にあしらわれた。牢から出た十三を再び囮とした水野は、長兵衛に「権八と引換えに十三を返す」と言って来た。権八は単身水野の邸へ出掛けようとしたが、長兵衛に止められた。俺一人で行けば旗本奴に傷がつきこそすれ町奴には咎めがないはずだと言い、長兵衛は水野の邸へ行った。そして、十三の身柄を貰い受けた後、水野の奸計と知りつつ湯殿で覚悟の死をとげた。水野を始め白柄組に死を賜わるという将軍の沙汰があった。助七助八兄弟も、権八が刀を捨てるというので、大小を捨てた。十三は、自分が殺した惣平の妹お葉と結ばれ、江戸の守り本尊となるべく努力することを誓った。
スタッフ・キャスト
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幡随院長兵衛初代松本白鸚
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女房阿金山田五十鈴
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伜伊太郎伊藤茂信
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白井権八津川雅彦
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花魁小紫瑳峨三智子
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極楽十三北上弥太朗
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唐犬権兵衛石黒達也
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夢の市郎兵衛永田光男
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放れ駒四郎兵衛大友富右衛門
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小仏小平宮坊太郎
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水野十郎左衛門森美樹
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お志乃有沢正子
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近藤登之助名和宏
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加賀爪甲斐守山路義人
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坂部三十郎天王寺虎之助
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青山播磨須賀不二男
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阿部四郎五郎天野刄一
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渡辺綱右衛門中田耕二
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金時金兵衛戸上城太郎
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本庄助太夫澤村國太郎
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本庄助七小笠原省吾
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本庄助八松本錦四郎
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本庄香奈重中村玉緒
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松平伊豆守大木実
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石谷将監近衛十四郎
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梵字屋杢蔵河野秋武
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丑松青山宏
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惣平中山昭二
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妹お葉高千穂ひづる
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塩見左門井上晴夫
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塩見妻女岡田和子
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塩見民之助花ノ本寿
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商人丸形屋花菱アチャコ
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幇間志ン八堺駿二
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香六伴淳三郎
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信徒総代野沢英一
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信徒総代乃木年雄
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信徒総代高見孝三郎
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奉行所役人田中謙三
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三浦屋男衆滝祐児
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三浦屋男衆林彰太郎
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お大尽富本民平
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お大尽光妙寺三郎
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新富屋の仲居大和久乃
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上使田村高廣
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幇間高屋ほがら
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水野の小姓小川省三
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建部監物池田恒夫
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柳川丹後松原広二
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稲葉一馬安田昌平
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久世帯刀小宮山鉄朗
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滝田十郎兵衛永井邦近
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剣持兵馬浅岡襄
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幡随院の乾分市川男女之助
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幡随院の乾分森八郎
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幡随院の乾分大川二三夫
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幡随院の乾分大下耕二
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幡随院の乾分笹川富士夫
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幡随院の乾分片岡市女蔵
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幡随院の乾分川本治正
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幡随院の乾分小田草之助
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幡随院の乾分宮武要
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幡随院の乾分簑和田敏
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幡随院の乾分川田浩三
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幡随院の乾分宮嶋安芸男
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花魁夏木恵梨
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花魁永井三津子
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花魁北川昌枝
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花魁西村公子
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花魁丈ちづる
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花魁伏見恵子
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仲居滝川美津枝
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仲居鈴木房子
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仲居松本敦子
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長兵衛の女中山野エミ
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長兵衛の女中大塚アツミ