「女同士の愛憎と相克を深く描いている」華岡青洲の妻 ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
女同士の愛憎と相克を深く描いている
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これは凄まじいお話しでした。
江戸時代末期の医家の妻である高峰秀子さんと、その嫡男に嫁いだ若尾文子さんが、夫を巡って凄まじいマウント合戦をする、というお話し。
基本的には、家の奥向きの実権を握っている高峰さんが若尾さんをイビる構図なのだが、聡明で気丈な若尾さんも徐々に権力を拡大。
結局、嫁姑の勝負は、年老いた母を労るために息子が嘘をついたことで、ショックを受けた高峰さんが悶絶死。一方の若尾さんも、夫のために麻酔薬の人体実験に身を捧げて失明する、という結末に至ります、
若尾さんが珍しく年老いた姿までを演じて物語は終わる。
医者の妻の苦労話かと思ったけれど、全く違う女同士の愛憎と相克を深く描いており、物凄く面白かったです。
市川雷蔵さんが若尾さんの夫役で医者の華岡青洲を演じているけれど、ほとんど刺身のツマでした。
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