バトル・ロワイアルのレビュー・感想・評価
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戦争を経験した監督だからこそ生まれたエポックメイキング
当時のドキュメンタリーによると、幼き日の深作欣二は、【大人たち】から「米兵を殺せ、国のために死ね」と叩き込まれ、その言葉を疑うことなく信じていた。だが、敗戦が訪れると、彼らはその言葉を簡単に覆し、全く別の価値観を語り始めた。その豹変ぶりは、無垢だった深作の心を激しく揺さぶり、【大人たち】への激しい嫌悪、彼らが押しつけた価値観そのものへの反発が、深作の中で生涯ずっと燃えているのだという。
戦争の記憶と政治への不信。その痛みは、数年ごとに戦争を繰り返す欧米人には決して理解されることはないだろう。この映画は、だからこそ、独自の「日本の声」を持つ(海外批評家からも高評価を得ているが、深作の反骨精神と日本の歴史観に触れていない)
「バトル・ロワイアル」は、深作の描く壮大な様式美と、10代の刹那的な青春が炸裂する傑作だ。血に濡れた教室、友情が崩壊する中で響く銃声、愛と裏切り、そして生きたいという切なる祈りが込められている。
そして、「生の意味」と「理不尽な権威への抵抗」を問う壮絶な詩であり、青春という一瞬の輝きへの鎮魂歌だ。そして、その特別な価値を深く理解できるのは、一億玉砕を叩き込まれた日本人だけなのかもしれない。
2000年ってこういう時代だった
学生だった2000年を思い出した。
この映画が学校ですごく流行ったんですよね。
時々出てくるテキストとラストの謎展開が気になるけど、全体的な雰囲気がとにかくカッコいい。
ビートたけしの演技もカッコ良すぎる。惚れる。
子供に殺し合いをさせるという倫理観の無さ。
令和には放送出来なさすぎる。
今から皆さんにはちょっと殺し合いをしてもらいます映画NO1
「今から皆さんにちょっと殺し合いをしてもらいます」
ちょっと、、、?
殺し合いってそんなちょっとするもんなの?「ちょっと市のアンケートに答えてください」くらいの温度感で
そりゃあ「殺し合いやるぞぉぉぉぉぉぉぉ!!!!うらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」も嫌だけどさ
もうちょっと塩梅あったでしょう
僕が通ってた中学校のクラスにBR方適用されなくてよかった。決まってたら転校したか仮病で休んだ
好きなキャラランキング
三位 安藤政信→結局クラスの8割くらいこいつが殺したんじゃねえかっていうバトロワ一億円プレイヤー
二位 栗山千明→「かっちーん。神様この男今なんて言った?」って言っちゃうトレンディ感
一位 柴咲コウ→いくらんでも殺しの腹の決まり方が異様に早い。しかも飛び道具じゃなくて斧で殺して相手の肉感とかもモロに感じるスタイル。斧の捌き方がその辺の木こりよりうまい
藤原竜也は終始あわあわしてるだけだった
あまりにも暴力的な本すぎて社会問題になり、国会でも話題が上がったらしい
国会がステマはしないと思うし、最高の謳い文句になったよね。大臣に帯書いてもらえよ!
映画は人生を導いてくれる作品だけじゃなくて、こういう社会では発散できない暴力性の吐口となる作品も必要だなと思う
ただ僕はここまで昂ってない
そりゃあ人を思いっきり殴ってみたい気持ちはあるにはあるけど、スタンガンで弱った相手を斧と機関銃で息根をとめるほどではない。
柴咲コウはそうかもしれないけど僕は違う
魅入ってしまう設定と展開
こんな映画が上映されていたかと思うと、そりゃ話題にもなるよね。
昔だからできたのか、昔だから話題になったのか。
いまやデスゲーム先進国の現代日本なら、意外とすんなり受け入れられてたのかな。
というか、この映画がそれらの草分け的存在なのかな。
藤原竜也さんはさすがで、カイジやらデスノートやら、クセ強いキャラばっかり。ただ、劇中の回想で小学6年生設定のシーンがあるけど、それはさすがに無理がある。
原作は未読だが、漫画版は読んだ。
超人漫画になってる漫画版は、かなりアレンジされているが、死んでいく登場人物をしっかり描いてくれる。
映画版は尺の関係でみんなあっさり死んでいく。
感動的なエピソードもいっぱいあるけど、仕方ない。
個人的に、相馬と滝口と旗上の展開は見たかった。
全裸で死んでいる男2人のシーンがちらっと映るが、そういうことなのだろう。
今や政治家の山本太郎さんは、きっとバトルロワイアルを2回もやらされて精神を壊したのだろう。
冒頭で前回の優勝者のシーンが流れる。このことから、優勝したらメディアも注目して報道するはずなのに、なぜか今回はそれがない。なんで?
クラスの生徒全員に授業ボイコットされるなんて、教師辞めたくなるね。
戦闘ゲームの走り⁉️
ファーストシーンで自衛隊の輸送機に乗り、
「バトルロワアル」の優勝者=たった1人の女子学生が帰還する。
マスコミは称賛を込めて迎えてるかに見える。
ところが映画をお終いまで観ると、
【映画のラスト】
生き残った男子学生と女子学生の2名は、指名手配されて
犯罪者扱い。
これはどー言うこと!!
勝ち抜いたと報告しないで、逃亡したから、指名手配に
なったのでしょうか?
なんかよく分からない。
BR法(バトル・ロワイアル法)は国が制定した法律なのでしょ。
なら勝者の2人は何故指名手配されるのか?
小説「バトルロワイアル」は1999年4月21日発行。
ベストセラー(100万部)を受けて翌2000年12月6日
深作欣二が監督して映画化され公開された。
本は「有害図書」、映画は「有害な映画」として国会でも審議されて、
R15指定で、それでも擦ったもんだの末、公開された。
そのBR法ですが、新世紀(いつ?)の日本、失業率15%、
失業者1000万人、不登校80万人(昨年統計は小・中合併せて30万人弱)
それで大人が子供を恐れていて(?凶暴化でもしてたの?)
それで子供同士の殺し合いを法令化して、
バトルロワイアルで子減らしをする?
意味わかんねー!!
印象に残った所。
①藤原竜也が美少年だった(17歳位)
②前田亜希は普通だった(見た目も演技も)。
③山本太郎(現・れいわ新撰組代表・参議院議員)が準主役の
重要な役を演じていた。
④教師役の北野武は無責任な不気味な男だった。
⑤栗山千明は当時15歳なのに脚が長く、大人っぽくて本物の美人だった。
番外
2004年に起きた「佐世保小6女児同級生殺害事件」の
加害少女の愛読書で、かなり影響を受けたとみられる。
今ならフィクションと笑って済まされるが、
当時は真面目にとらえられた。
いじめに加担してはいけない、後で復讐されるから。
いつか見たいと思っていた映画。おかしくなってしまった人が暴走して皆殺し系の映画から得られる教訓はやはり「いじめに加担するな、」である。そして逆を言えば、そこを気を付ければ何とか命だけは助かったりするということだ。生かして貰える確率はいじめられっ子を助けた>>少なくとも見て見ぬふりはしなかった>いじめに加担しなかったである。北野が中川典子に拘っていたのも、あの日彼女だけが彼の授業をボイコットしなかったらかもしれない。
途中途中生徒たちのセリフがアニメのように文字起こしされる演出は要らないかもしれない。
最初のパトカーに乗りながら不穏な笑みをうかべる血まみれの女の子は何だったんだ?単なるミスリード?
杉浦という男、あんなにかわいい若かりし栗山千明とずっと一緒にいながら喋ったこともない他の女の子を好きになるとは何事だ。灯台で共同生活を送っていた女子グループが小さなことをきっかけにお互いが疑心暗鬼になり最終的にそのまま撃ち合いになって死に、元凶になった子も自殺してしまうという、友情がいっきに壊れ皆倒れていく様は圧巻。三浦も学校をハッキングしていざ爆破というところまで非常に頼もしかったがやはりそう上手くはいかず転校生が視力を失ってま這いつくばって銃を握る姿も迫力があった
デスゲームの系譜
20年ぶりに見たけど、少子化ってなんだっけ?な世界観。
若者というか子どもが殺し合いをするっていうセンセーショナルさで
ネットのなかった当時はカルト的な人気があったと思う。
作品としてはだいぶ舞台劇っぽい演出で
演技なんかもだいぶこう、外に放出するっていうか
若者らしい不器用さと懸命さをよく表現してたと思う。
当然そこに映画的な味付けもされてるわけで
ラストの北野さんの銃のくだりはとても良かったし
引いたり寄ったりの見せ方で、主観と客観をバランスよく構成されてたと思う。
時代が時代だけに「そうはならんだろ」みたいなとこは散見されるものの
これ以後に活躍する役者がたくさん出ていたり
これ以後に量産されていくデスゲームの系譜というか
非日常からくる死生観とか命を燃やすことの熱さとか
争うことや憎み合うことの無意味さとか
人を信じることの難しさと素晴らしさとか
まぁとにかくいろんなメッセージを孕んだ作品だったと思う。
新世紀教育改革法(通称BR法)「子供に対する恐怖支配で大人の権威を復活させるため殺し合いを強いる」
なんか勝手に来て勝手に死んだ人いたけど…
一人一人の人間ドラマの描き方が上手い!!!!
だから死に際でさえ描いてもらえずただ死んじゃった子達が可哀想だったし、死に際描いてもらえたけどなんか印象に残らない残念な子達もいて、芸能界の厳しさを知った
その点芸能界のトップに君臨してるだけあって北野武の演技の素晴らしさはこの映画をより高みに押し上げてたよ
話変わるけど、藤原竜也カッコよすぎ!!!
このとき19歳だって。
…嘘。嘘だよ。信じられないよ。
こんなイケてる19歳、周りにいたことないです。
山田太郎もカッコよかったけど、今の新撰組知ってると手放しにはキャーキャー言えないよね〜
正直、こんなイケメンだらけの教室いたら勉強どころじゃない。
私がこのクラスならイケパラ3を作る。
主人公は、もちろん私。
ライバルは光子で。(典子だと勝ち目がない)
桐山
皮肉と鋭いメッセージが
タランティーノがベスト1の映画に挙げていたので、今更ながら観てみた。うん、確かにタランティーノが好きそう。原作は小説ということだけど、考え付きそうで考え付かない発想がすごい。日本社会をとことん皮肉っていて、かつメッセージ性が鋭くてとてもいい。その皮肉とメッセージを余すことなく取り込んで、強烈なインパクトをもって映画として完成させている深作監督。冒頭の前置きは最小限で、直ぐにデスゲームに入っていく流れもいい。日本のみならず海外でも後のデスゲーム映画に影響を与えたという本作は、もちろんイカゲームにも影響を与えている訳で。壮絶な殺し合いの合間に流れるクラシック音楽が、また恐怖を助長させるのに絶好の効果を発揮している。中学生の恋模様がなんだか見ていて恥ずかしくなるくらい純で昔臭さを感じたけど、それもこの映画の一つのテーマなのかもしれない。キタノ先生の無表情で淡々とゲームを進行していく様が怖い(でも、その先生も実は可哀そうな人)。山本太郎かっこいい(議員もいいけど、また俳優やってほしい。)
深作欣二監督追悼作品
劇場公開初日2回目鑑賞。劇場外で並んでいたら
舞台挨拶のため東映入りする深作監督が、すぐそばを通ってビックリした思い出。安藤政信の出待ちとか。
20世紀に最後に観た映画。若い役者たちはそれぞれ良かったと思うが、やはり柴咲コウか。まさかの宮村優子には笑ってしまった。この投入は割と好き。
愛と友情とバイオレンス。ことさら非難するのも、崇め奉るのもなんか違う感じがして、面白く観られたんだけど原作未読のまま。あまりに売れすぎてしまったので手に取りにくい複雑なオタク心。
ただ色んなジャンルで玉石混交のフォロワーが大量に発生してしまったのは、うんざりしたけど。
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