果しなき欲望のレビュー・感想・評価
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大雨の中、危ない橋を渡ろうとするラストシーンは女の執念!
なにやら悪巧みをする仲間たちが駅で集合。相手の顔より星のバッチが決め手。
終戦のどさくさに土中に宝を隠したらしく、その場所は今では商店街の肉屋。なんとか道を挟んだ空き店舗を借りて、そこから地下を掘って宝物を得ようとするが、、、。
仲間と言っても、戦時中の顔見知りで、10年経った今となっては誰もが怪しげ。
等分しようと決めても揉めてばかりで荒っぽいケンカありで、、、本当に宝に辿り着けるのか、そして確かにそこにあるのだろうか?!
肉屋の娘は、勝ち気な中原早苗、彼女に恋する大家のボンボン息子に長門裕介、この若い2人は一種の清涼剤。
横溝シリーズで、「よし、わかった!」と言う間抜けな犯人を当てた事がない警部役でお馴染みだった加藤武も、相当なキレやすいヤクザな悪役。
ニヒルな西村晃も、ニセ教師の小沢昭一にも闇があり、お金を立て替えては損をしているような殿山泰二もやっぱり損な役回り???
町内のどこにでもいそうな、小狡いジジイは高品格、彼が祭りの日にくれた金魚が、おっと、ここで使われていると感心しました。
所々にユニークたっぷりで笑いながらも、あれよ、あれよと殺し殺され、いよいよラストシーンへ!!
女の欲深さと怪しげさが怖すぎる渡辺美佐子!
笑いあり、ゾクゾク、ヒヤヒヤありのとても楽しめたサスペンスコメディ映画でした!
さすが、今村昌平監督、色々な賞をおめでとうございました!
殺人がいっぱい
集まるメンバーは橋本中尉の他、3人のはずだったが、なぜか女一人を含めた5人。すでに死亡した橋本中尉の妹と称する妖艶な女志麻(渡辺美佐子)。薬剤師の中田(西村)、大阪の中華料理店主大沼(殿山泰司)、ヤクザの山本(加藤武)、それに中学校の教師と名乗る沢井(小沢昭一)。
防空壕の場所には肉屋が建っていたため、5人は肉屋の近くに家を借り、協力して穴を掘る計画を立てる。直後、山本が強盗容疑で逮捕。そのうち、山本は脱走して戻ってくるが、彼のおかげで仲間内に亀裂が入り、殺伐とした雰囲気になる。ヤクザとは言え、腕にはおかめとひょっとこの刺青。ところどころ笑わせてくれるが、ここでも笑った・・・
暴力的な山本に対し、他のメンバーは協力して彼を殺してしまう。そして目的のドラム缶が見つかった直後に沢井が生き埋めになる。そして、志麻と中田は以前からの恋仲であり、共謀して橋本中尉を殺したことを大沼に打ち明ける。そして志麻は大沼を毒殺・・・そして、ついでに中田をも殺そうとしたのだが、8年来の腐れ縁だったこともあり、毒殺は見破られた。が、ナイフで刺した。
悟(長門裕之)とリュウコ(中原早苗)の恋の行方は?とドラマの中では浮いてしまってる感もあったが、志麻が色仕掛で悟を誘い、全員殺害した後に、悟がその駆け落ちを断るために隠れ家を訪れ、事件が発覚。折しも台風が来ていて、荒れた天候の中、一人逃げようとする志麻。パトカーに追い詰められて、川の中へと落ちてしまう・・・
※ほぼ備忘録
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