8月の約束
劇場公開日:1995年8月26日
解説
自殺志願の男とマリファナを探す三人組の女子大生、そして女装趣味のバイカーの織り成す夏の日の出来事を描いたコメディ。監督はCMディレクターの石井克人で、勤める会社の“自己啓発制度”という社内研修を利用して本作を製作した。主演は「みんな~やってるか!」のダンカン。95年ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭オフシアター部門グランプリ受賞。
1995年製作/50分/日本
配給:東北新社
劇場公開日:1995年8月26日
ストーリー
8月31日。水野、森田、望月の三人の女子大生は、水野の恋人・黒川の部屋から盗んだ、マリファナが自生している場所を示す地図を頼りに田舎の駅に降り立った。だがそこまで徒歩で行くには距離がありすぎるため、三人組はヒッチハイクをすることにした。岡井という自殺志願者の男の車をつかまえた三人は、目的地まで乗せて行ってもらうだけでなく、マリファナを探す間待っていてもらうよう頼み込む。水野に一目惚れしてしまった岡井は彼女たちの言うとおりにすることにした。だがマリファナは一向に見つからない。すると、その三人組の前をいかにもマリファナをやっていそうな風貌の二人のバイカーが通り過ぎた。岡井の車でバイカーを追いかける三人組。しかしそのバイカーは実は女装趣味の変態コンビで、二人が女装して戯れているところを目撃してしまった彼女たちは、逆に追いかけられることになる。三人組は逃れたものの、岡井だけは捕まってしまいヒドイ目にあった。岡井を助けた三人組はマリファナを諦めて帰ろうとするが、岡井が車の鍵を紛失。鍵を探している間に岡井のことで水野が冷やかされて、彼女に思いを寄せる岡井はその話を聞いて自殺を決意する。しかし、ナイフを腹に突き刺した岡井はあまりの痛さに自殺を断念した。森田と望月がバイカーに助けを求めに行く間、岡井を看ていた水野は、死ぬ死ぬと叫ぶ岡井にデートやセックスの約束をさせられてしまう。やがて岡井はバイクの後ろに乗せられ、病院へと運ばれて行った。水野はその後ろ姿をただ呆然と見送るのだった。