「ジャーナリズムとは」破線のマリス kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャーナリズムとは
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最初からサブリミナル効果を狙ったインタビュー番組を作るシーンはすごい。編集次第で見ている人が違った印象を持つテクニック。とにかく前半は凄い!
殺されたオンブズマンの弁護士を執拗に追ってる男がいると内部告発テープを受け取ったのだが、それは警察の事情聴取を受けた陣内孝則。ニヤッと笑う癖のため、それを利用した遠藤があたかも犯人であるかのような編集をしてしまう。そして彼は妻子に実家へ帰られて、地方へ左遷される。彼によってテープ提供者を辿ろうとすると、そいつは郵政省とも関係なく、かなり仕組まれたテープだとわかったのだ。
やがてハメられた陣内は黒木をつきまとう・・・完璧なストーカーとなった男に豹変したため、黒木は逆に真犯人じゃないかと疑い、プライベートまで撮られていた腹いせに陣内の荒れ果てた一軒家までも侵入して撮り返す。
警察よりもTV報道のほうが崇高なんだという自尊心。自分の報道こそが正義の姿だと勘違いした女。徐々に陣内に感情移入してしまい、黒木瞳を陥れたくなってくるほどだ。彼女は離婚した夫が再婚する事実を聞いて更に精神を痛めた。息子にも会わせてもらえなくなる。すでに自分を見失った黒木は口論の末陣内を突き落として殺してしまった・・・
自分を隠し撮りしてたのは誰なんだ・・・などと色々考えると陣内がもっとも怪しいけど、それだと面白くない。ラストには驚愕のホームビデオ撮影者が・・・さすが野沢尚だ・・・
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