白昼堂々のレビュー・感想・評価
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1964年東京五輪の後大阪万博まで、魑魅魍魎とした白い恋人達♥
誰も知らない倍賞千恵子さんの本当に近いだろうと思われる姿。
あの映画のあのイメージを鑑賞者が勝手に思い込んでしまっている。
協力は新宿三丁目の某デパート。
この映画は、あの映画が公開前『黄金の七人』やフランスのフィルム・ノアールの影響だと思うが、色んな日本のひきこもごもが詰まっていて面白い。反ベトナム戦争反対運動、70年安保前、大阪万博、和洋折衷、魑魅魍魎とした時代だった。オリンピックと万博の間になるので、今と同じかも知れない。違うのは万博やオリンピックや箱物を建てるだけでは、経済は完全には回復しない事を、現在のまともな経済人なら、知っている事だね。それとサッポロはやって来ない事かなぁ。
『週刊朝日』は休刊したそうだ。そう言えば『朝日ジャーナル』ってあったけ♥ジャパニーズメディアはどうなるんだ。
小悪魔すぎる倍賞千恵子
腐れ縁の渥美清と藤岡琢也が白昼堂々デパートで万引きを行うクライムアクション。…なんだけど正直もう倍賞千恵子しか見えない。山田洋次の映画に出てくるときのようなウェットで陰りのある雰囲気は限界まで抑制され、したたかで豪放磊落な小悪魔っぷりが遺憾なく発揮されている。
泣き落としに色仕掛けとやりたい放題だし、いかにも仕事人といった風態の着物姿も美しい。全盛期の倍賞千恵子といえばエプロンか農作業着と相場が決まっているが、考えてみればそれは全て山田洋次のせいであった。山田組に属していなければ本作のような媚態たっぷりのセックスシンボル的キャリアを歩んでいた可能性もあったんじゃないかと思う。そもそも実妹の倍賞美津子なんかはモロにそういう感じだし。
ただまあ『男はつらいよ』シリーズで「兄の渥美清と妹の倍賞千恵子」という図式が骨の髄まで染み込んでいる身からすると、渥美清と倍賞千恵子が婚姻関係というのはなんだかものすごくイケナイことのような気がしてしまう。こういう「意図せぬ近親相姦」を目の当たりにするたびにプロダクションお抱えの役者だけでサイクルを回し続けるプログラムピクチャー方式の弊害を感じるのは、私が潔癖すぎるからだろうか?
渥美と藤岡の一世一代の策略が老練の刑事に見破られて全員逮捕というオチは予想通りではあるものの、その先の後日談はかなり明るい。にしても父親を逮捕した刑事と差し入れの品を一緒に選んでちょうだいよと気さくに話しかける藤岡の娘はかなり肝が据わっているな…
最後、急拵えの落書きタトゥーで地元の警察を追い返す倍賞千恵子があまりにも可愛かった。色気のある倍賞千恵子もいいじゃ〜んなどと言いながらもここで本当にタトゥーを入れない倍賞千恵子にどこか安心めいた信頼を寄せている自分がいる。やはり小悪魔、くらいがちょうどいいのかもしれない。
面白かった 3件、驚いた=3へえー
1.最近、「万引き家族:2018.6月」と言う映画が流行ったが、
約50年前に似た内容の映画があったのか へえー
2.映画とは言え、渥美清と倍賞千恵子が結婚してる へえー
この2人は、「男はつらいよ」の兄妹の印象が大きい
3.金額は1桁違うが、デパートの1日の売上金:約2千万円奪う計画
3億円事件(1968.12.10発生)の少し前に公開 へえー
4.驚いた件数は、3件 → 3へえーだった
倍賞千恵子はキレイです
2020年7月4日
映画 #白昼堂々 (1968年)鑑賞
筑豊で集団万引きを行っていたグループが警察の目が厳しくなり東京に進出して、仲間を増やし・・・
と書いたが、#渥美清 主演なのでもちろんコメディ。#倍賞千恵子 も女スリで登場。こちらでは夫婦役です。
倍賞さん、とてもチャーミングでキレイです。
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