PERFECT BLUE パーフェクトブルーのレビュー・感想・評価
全84件中、41~60件目を表示
妄想と現実のギリギリのバランス
アイドルから女優に転身し、女優である自分と葛藤する女性の話。
女優として自分の望む方向ではないが、周囲の期待を裏切れずに自分を追い込んでいき、徐々にアイドルだった自分の幻を見るようになって…という流れ。
作中のドラマの内容ともリンクして、どこまでドラマで、どこが妄想で、どれが現実なのか不明瞭になっていく様子が狂気的で引き込まれる。それでいて曖昧なまま終わるのではなく、最後はきちんとオチがついている。そのバランスが絶妙。
性的なシーンが多く、観る人を選ぶかもしれないが、興味のある人には是非勧めたい傑作。
現実と幻覚が混じり合う
『ラストナイト・イン・ソーホー』っぽい。
アニメですが大人向け、ジャンル的には、サイコホラー?サイコスリラー?
原作は小説だそうですが、僕は読んでおりません。
この映画版は大幅に変えてあるそうです。
エドガー・ライト監督が『ラストナイト・イン・ソーホー』のインタビューで、
「60年代、華やかなショービジネスの裏で性的に搾取された女性が相当いた」
みたいな事を言ってて、この映画を観ながら、同映画を思い出しました。
このレビューを書くにあたってググってみたら、やっぱ言われてるみたいですね。
ぽい、類似点ある、って、
『レクイエム・フォー・ドリーム』
『ブラック・スワン』
も、そうらしくて、
監督のダーレン・アロノフスキーは、この『パーフェクトブルー』を実写化したいとも思っていたんだとか…
いま名前を上げた映画が好きな方は、比べてみると面白いかも?
あっ、この映画は、あるアイドルの話です。
このアニメがしたこと
多分一般受けはしないだろうと分かってて作ったのだろうと。
そもそもこの監督は一般大衆からズレた所をやりたい人だったと思うので、映画作品としてはそこまで評価されてない。
ストーリーは猟奇的だがバブル以降にサイコスリラーやサイキック系ミステリーの作品というのは一種のブームでもあった。
この作品で凄いのはアニメでどこまでの描写をかけるのかという部分がふんだんに盛り込まれている。
同じシーンを実写で撮り直したら、どれほど陳腐でレベルの低いシーンになってしまうか想像すると分かりやすいかもしれない。
見る側は素通りしてしまうシーンも、もし自分が書く側、作る側だった場合に こんなにパンチの強いシーン切り取れるだろうかと考えると監督の才能が伺い知れる。
終盤の幻影が空を華麗に飛びながら主人公を追うシーンの軽やかさや不気味さはアニメでしか描けない
これを実写CGでやるとリアルが過ぎて安っぽいものになってしまう
アニメは誇張表現なので、いかに偽物をリアルに感じさせるかというのは監督の手腕とセンスにかかっている
この映画はジブリ作品とは別の意味でアニメーションを追及しており、全編あらゆるシーンにおいて新しい表現を切り開いたり挑戦しているのが評価されている部分だと思う。
監督の残した中で作画的な最高傑作ではないかと思う。
今見ても面白い
素晴らしい映像世界が広がる傑作
本当に見事なサイコ・スリラー!
今敏監督の才能から生まれる素晴らしい映像世界が広がる傑作。
ある三人女性アイドルの1人が「卒業」を発表し、アイドルから女優への脱皮を図ろうとするのだが、彼女を女優にしようとする関係者が次々と惨殺されていく。
犯人は? 彼女はどうなる? といったことを想起させながらも、現実と夢(もしくは虚構世界)を混在させる描写に混乱させられる。しかし、脚本が確りしているので、確かな着地を見て映画が終わる。これは、まさに「映像に浸る快感」であろう。
本作は、他の今監督作品とは趣きが異なる[R15指定]の世界。
また、キャラクター原案:江口寿史 とクレジットされているが、キャラクターを見る限り、本当に原案は江口さんが描いたのかも知れないが江口キャラとはチョット違う感じ。
今敏監督の遺してくれた作品は、いずれも素晴らしいだけに、本当に惜しい映画作家を亡くした…と思いながら、楽しませていただくのが監督への感謝だと思う。
<映倫No.115183>
まだ面白い
サイコサスペンス
ドラマなのか夢なのか映画なのか現実なのか
やーっと観た
心に余裕がある時に
アニメ映画はディズニーとジブリしか観ない自分にとったら、衝撃的(い...
全84件中、41~60件目を表示