「妄想と現実のギリギリのバランス」PERFECT BLUE パーフェクトブルー ひとふでさんの映画レビュー(感想・評価)
妄想と現実のギリギリのバランス
アイドルから女優に転身し、女優である自分と葛藤する女性の話。
女優として自分の望む方向ではないが、周囲の期待を裏切れずに自分を追い込んでいき、徐々にアイドルだった自分の幻を見るようになって…という流れ。
作中のドラマの内容ともリンクして、どこまでドラマで、どこが妄想で、どれが現実なのか不明瞭になっていく様子が狂気的で引き込まれる。それでいて曖昧なまま終わるのではなく、最後はきちんとオチがついている。そのバランスが絶妙。
性的なシーンが多く、観る人を選ぶかもしれないが、興味のある人には是非勧めたい傑作。
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