劇場公開日 1974年8月3日

「人生に最も影響を与えた映画。」ノストラダムスの大予言 Syouitiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0人生に最も影響を与えた映画。

2023年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

先日、友人と電話で話していたら、何故か映画『ノストラダムスの大予言』の話になってしまった。
なので、ちょっと思い出を書いてみます。
観たのは小学生の頃で近所の名画座。
名画座ってのはロードショーが終わった映画を2~3本くっつけて観せる小さな映画館で、もうなくなっちゃったのかな?
たぶん併映の作品があったんだと思うけど、残念ながら思い出せない。
友達と観に行ったと思うけど、友人が誰だったかも思い出せない。
で、映画は、とにかく怖かった!
だって自分が生きてるうちに、公害だとか自然災害とか核戦争とかあって人類が絶滅しちゃうかも知れないってのを、けっこうグロい映像で見せられちゃうんだぜ!
怖い!どうしたらいいんだろう!
映画に、その答えが提示されてて、都会を離れて田舎に行け!って。
「逃げろ、逃げろ。全てのジュネーブから逃げ出せ」ってノストラダムスの詩があるらしく、ジュネーブってのは都市の事なんだって。
当時は他にも『日本沈没』とかあったし、子供向けのオカルト本とかも多々あったし、なんか終末ブームだった。
ずっと、そういった思い出を心に留めながら、小、中、高校と生まれ育った首都圏で過ごしてきたんだけど、二十歳前後くらいだろうか、家の近くにあった湧水とか空き地とか、宅地化で軒並み潰されちゃった。
これから終末が来るってのに、これじゃ生き残れないじゃん!
それで、まあいろいろあって、首都圏を離れて地方の農村部に移り住んだ。
オタクなのに。
今じゃ湧水を水源にしてる家に住んでるよ。
ただね、たぶん農薬や除草剤の影響だと思うんだけど、ここ、田舎なのに、最近なんか虫とか少ないんだよね。
それこそ、俺が子供の頃なんか首都圏でも、もっと多種多様な生き物がいたのに。
川もダムやら護岸工事とかでコンクリに固められちゃってるし、水もなんか汚いし。
せっかくジュネーブから逃げ出した気になってたのに、やっぱり生き延びれられそうもないや。

で、なんで友人と『ノストラダムスの大予言』の話になったかって言うと、草刈りしてたらヒルが脚にベッタリついてて、血を吸われてた、って話して。
まるで『ノストラダムスの大予言』で巨大ナメクジに襲われた気分だよ、って。
もちろん友人は『ノストラダムスの大予言』観てないんだけど、こういう話題は好きなヤツだから。

たぶん、今、観みたら安っぽくてつまらない映画なんだ、と思う。
でも自分の人生に、最も影響を与えた映画。
機会があったら、もう一度、観てみたいものです。

Syouiti