野菊の墓のレビュー・感想・評価
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松田聖子アイドル映画。うーん、そこらへんにもっと美人がいっぱいいる...
松田聖子アイドル映画。うーん、そこらへんにもっと美人がいっぱいいるじゃない(ファンの方ごめんなさい)歌だけ歌ってなさい。が、このメロディ、エンディングまできやというほど聞かされ、すっかりいい歌に思えてきます(笑)
話は昔あるある。好き同士でも結ばれなかった悲劇。嫌々嫁に来られる方も悲劇だよね。
樹木希林の存在感が半端ない。悪い映画じゃないんだけどなぁ。アイドル映画の悲劇。
初めクスクス最後はすすり泣き
1981年の夏の終わりに、池袋ハタ映画館街のどこかのコヤで鑑賞。
タイトルは私の感想だが、当時受講していた蓮實先生(大学バレだが)の感想でもある。例のオデコで登場する聖子ちゃんに場内は笑い、最後の悲恋で場内は泣く。澤井監督は本作が40過ぎのデビュー作。その後の手堅い監督ぶりは想像出来ませんでした。
会社がお金をつぎ込んで、アイドルを作った時代。
尤も、それでアイドルとしてだけで終わるか、その後も生き続けるかはその人次第ではあるのだけれど。
オーディションそのものが宣伝。幾らかけたんだろう?
と、昔は考えていたけど、うまい役者を政夫に配したら、聖子さんの棒読みだけが際立っちゃうから、わざと素人を起用したのかしら?
聖子さん人気にあやかって、売り出したいアイドル男優を配することもよくあるけれど、主役を食ってしまうレベルだと困るし。
オーディション場面を基にした予告を見ると、ペアで売り出す気もないみたい。聖子さん自身が、優勝者である桑原君と視線を合わせることすらせず、常にカメラ目線。これでは映画にならない。
主役二人の演技に比べて、周りは豪華俳優陣。華もあり、実力も確かな人々の競演。(脇を務める方々の、一人語り芝居にしても、一つの作品として成り立つぞ)。
そして原作は純愛の極致。
これで、つまらない映画になるわけない。
とはいうものの、あの木下監督をはじめ、この映画で3回目の映画化。
それ以外に、TV版での、あの山口百恵さん主演の『野菊の墓』が記憶に新しい時期にもかかわらずの映画化。
チャレンジャーですね。否、そんな評価すら吹き飛ばすほどの、聖子さん人気だったのだろう。演技がなんだ、この映画なら、皆必ず泣いて感動するぞと。動員見込めるぞと。
そして、脇の方々がきっちり収まっていて、気合の入った映画なのだろう。
でも、心に残っていないんだなあ。小説の筋はしっかり残っているけど。
物語・演出・映像・音楽、脇役には高得点をあげたいのに、全体評価とすると★2つ。そんな映画。
聖子ちゃんファンのための映画です。
☆ ☆ ☆
千葉と東京の境、矢切りの渡し付近の話。小説の(この映画ではない)記念碑も立っている。
名家での結婚で大事なのは家と家の繋がり。個人の意志は無視。貧しい家の娘は、名家に奉公することによって行儀作法を身につけて箔をつけ、少しでも良い所に嫁入りを斡旋してもらっていた時代の話。(『おしん』『ちいさなおうち』)
だから、政夫の母が極悪人かといえばそうでもないんだけど、やっぱり二人の純愛を思えば、涙する。
初恋。結ばれぬものとはいえ、それだけでも胸の奥がキュンとする。
原作も読んでみることをお勧めします。
可愛そうな話、 泣ける
・現在の感覚で観てしまうので、可愛そうで泣ける
・ただ、明治時代なら、好きでない人と結婚する話は、
男女が100人いたら、30~60人はいたかも知れない
→ 結婚には家長の許可が必要だったし
→ 「好きな人と結婚する」の考えは、少数だった
→ 資産家なら、2男でも、末女でもダメだった気がする
→ なので、現在の感覚なら政夫の母:きく、の考え方は
「鬼婆」の評価となるが、当時は普通だった気がする
・なお、財産が少ない庶民は、長男以外ならある程度、恋愛結婚はいた気がする
・それと、現在でも、子供を宿してたら、相手の了解がない場合、
そのまま、黙って嫁いだらダメだろう
この下からは、誉める部分
・この映画(物語)は、骨格が良い
→ 特に民子の最期の部分
→ 死ぬときに、貰った手紙を大事に持ってたとは、
男にとって、この上ない、無上の光栄だな
→ この部分は泣ける
→ 「主役や助演の演技が下手」など無視して可
・骨格が良いので、映画やドラマが何度も作られる、及び、似た物語が作られる
→ 武者小路実篤の「愛と死:1939年発表」や、
大江賢次の「絶唱:1958年発表」は、少し似てるもんな
・私にとって、泣ける、良い映画でした
☆☆☆★★★ 《最強のおでこ。最強のアイドル映画。》 全ての優れた...
☆☆☆★★★
《最強のおでこ。最強のアイドル映画。》
全ての優れたレビューすら一刀両断に粉砕し、読んでしまったならば。レビューする気になど全くさせなくさせてしまう。最凶に気合が入りまくっているウイキペディアは要参照。
(この作品の作品情報の「野菊の墓」のコミカライズ・映像・舞台作品から見に行けます)
それにしても、ポスト百恵の筆頭として映画界への殴り込み。
なかなかの成功を収めながら。その後『プルメリアの伝説 天国のキッス』『夏服のイブ』(どちらも東宝)と来てからの『カリブ・愛のシンフォニー』ですよ…。
アイドルを観に来た観客に対して鈴木則文だもの(笑)
本人どころか、関係者の預かり知らぬ間に。一気に勘違いコメディー女優に仕立て上げられ、一瞬での女優生命アウトなんだからなあ〜(^^;
但しこの作品の時は、まだ近い内にそんな事が起きるとは思わずにいた…。
一瞬の夏の花火の様な、煌びやかと儚さが同居した奇蹟の1頁。
2018年8月22日 国立映画アーカイブ/長瀬記念ホール OZU(旧国立近代美術館フイルムセンター大ホール)
せつない話だけど質が低い
総合65点 ( ストーリー:80点|キャスト:60点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:50点 )
明治時代の家制度の中での幼い悲恋を描いた有名な原作を基に製作された物語は良い。当時の家と家長の強さが個人の幸せを犠牲にしていくやるせなさは伝わってきた。映像を見る限り随分と田舎だと思ったが、実は設定上の舞台は千葉県松戸市なので、明治時代は現在と比較にならないくらいこんなに緑豊かな地域だったのかなと思って当時を想像した。
作品の質的には不満が多い。アイドル全盛期の松田聖子の初主演作だということだが、演技が下手。相手役も下手。そこがかなり全体の水準を下げている。特に周辺の脇役が演技が良いので、主演2人の下手さが目立つ。
演出もくさいものが多い。挿入される音楽は同じものがどこでも繰り返されるし、それもかなりつまらない音楽なので興醒めする。物語も状況説明が無いまま突然始まり、一部を除き登場人物の紹介らしい場面も少ないので、人間関係を掴むのに苦労して当初は入り込めない。
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