「花嫁は顔をあげない」野菊の如き君なりき(1955) Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
花嫁は顔をあげない
年上だから、従姉だから、若いから、金持ちだから。呪いのような社会が若い芽を踏みつぶす。これからがあるから治癒されると、無責任な裁きを受ける。返ってみれば人生はさほど長くなく、それが人生のすべてであったりする。
この時すでに婆役の浦辺粂子が諭す。果たせなかったのは自分自身と罪を背負った母役、杉村春子が熱演。当時においても社会に響いたであろう。問いただした姿勢の末に現在がある。
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