ねらわれた学園(1981)のレビュー・感想・評価
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インチキおじさん達 VS 守ってあげたい人
BSの録画を視聴。
優等生のユカ(薬師丸ひろ子)の青春の1ページ。超能力が使えるセーラー服姿の女の子という『エスパー魔美』(藤子・F・不二雄作品)のようなコミカルな雰囲気。"パンティーテスト"や家庭教師のエピソードは愉快だが、中盤からシリアスな展開になり、『仮面ライダー』のショッカーのような、ヒトラー時代のドイツ軍のような者たちが増殖する。クライマックスも迫力のない映像でピーヒャラ、ピーヒャラ、パッパパラパー。
「守ってあげたい」(松任谷由実)がオープニングで流れた時のワクワク感が、エンディングで流れた時にはガッカリ感になっていた。
0203 1シーンしか見てないけど
1981年公開
大林宣彦と眉村卓とユーミンがいて
なんでこんな映画になってしまうの?
薬師丸ひろ子の女優としての見栄えも
全くないし。
20点
ここでの評価が物凄く低いのはとてもわかる気がする。
しかし、個人の評価はまた別。結局、その映画に思い入れがあるかどうか。
薬師丸ひろ子による薬師丸ひろ子のための映画。
彼女の魅力を十二分に発揮しているから、これでいいのだ!
私たちの世代は「民主主義こそ一番大切な価値観だ」という教育を受けてきた。が、近頃、それも怪しくなってきている。
映画の出来は拙いのかもしれないが、大林監督の民主主義に対する思いがあふれた作品だと思う。
ただ、「私は死んでもいいから・・・」みたいな台詞はとても嫌いだ。
大林監督作品ってこんなだったか?
物語はシリアスなのに超常現象などの特殊効果がヘンテコでギャグかコメディのようだ。
特にラスボスは色々ぶっ飛びすぎて逆に見る価値があるような気がしないでもない。
尾道三部作はもっと普通だったような?
当時の風景や生活など懐古的な見方をすればそれなりに楽しめた。
なんだ、この茶番は・・・・。 原作はもっとおもしろかったはずだが。...
なんだ、この茶番は・・・・。
原作はもっとおもしろかったはずだが。
こんな映画にされてしまって原作者の眉村卓は激怒しているのでは、って、ちゃっかり校長役で出演しとるやないかいww
ねらわれた映画
大林宣彦監督1981年の作品。
本作を機に、何度も映像化されていく眉村卓の青春SF小説。
ある日突然超能力を持ってしまった女子高生。謎の転校生美少女と彼女を送り込んだ“栄光塾”との超能力バトル…!
中でも本作は特に有名。所謂角川のアイドル映画を確立。
大林作品としても認知度は高い方ではなかろうか。『時をかける少女』は“尾道三部作”の一篇だが、個人的にそれに続く“アイドル×青春ファンタジー”の一篇と括っている。
『時をかける少女』は心に残る作品ではあったけど、出来映えなど完璧に褒められるものではなかった。それに増して本作は…。
原作からヒロインの名前変更は賛否分かれる所。
が、薬師丸ひろ子の初々しさ、可愛さについてはあれこれ言う輩は居るまい。
だって、彼女を見る為のアイドル映画なのだから。
松任谷由実の主題歌『守ってあげたい』に乗せて登校するOPは、まるで彼女のPVのよう!
今では素敵な名女優だが、昔は本当に可愛らしいアイドルだったんだなぁ…。
彼女と対する転校生美少女、長谷川真砂美のヒール&クールっぷりもいい。演技は下手だけど。
しかし、だ。
序盤は普通に青春映画として悪くない。
みちるが転校してきて生徒会長の座に就いてから、色んな意味で異様になってくる。
そしていよいよ、学園を世界を支配しようと動き出す“栄光塾”。
ここから一番の見せ場なのに…あれれ~??
黒幕、魔王子。ヘンテコかつら、白塗りフェイス、土手っ腹には大きな目玉、安っぽいマントの如何にもな世界征服スタイルはまるで宴会芸。峰岸さん、いい役者なのに…。
超能力やサイキック・バトルはアニメーションやオプティカル合成を駆使し、大林監督ならではのユニークな表現。でも、『HOUSE/ハウス』や『時をかける少女』より特筆さに欠け、すばり言っちゃうと、チープ…。
見た後、不思議な心地良さや余韻が残るのが、大林ファンタジー。
だけど本作は、ノスタルジックさも、ファンタジスタさも、オリジナリティーも、何も感じられなかった。
ひょっとしたら、大林監督でも太刀打ち出来なかった何者かが、超能力で本作を駄作にしようと狙っていたのかもしれない…。
これは東映聖子 松竹寅さんに対抗するためのタノキンと組んだ東宝
そもそも薬師丸や峰岸の宇宙人は原作に無い設定であり本来の主役は関だったと以前NHKのドラマでは未来から挑戦と言うタイトルでもっとシリアスな中身で腕章を付けてる程度で高見沢もあんなエスパーじゃなかったと薬師丸や新人高柳を売り込み為や併映のたのきん目的のファンがついでに観るアイドル映画
新宿副都心
その時代を代表する場所であるに違いないが、そこに学園とは!?セーラー服と機関銃も新宿だったな。少し扱いは違うが。
ストーリー自体はそんなに悪くないはずだが、そんなのが頭に入ってこないぐらいにノイジーな特殊効果とコントのような峰岸徹や手塚真に翻弄される。薬師丸ひろ子が場面場面で出てきて雑然な話を引き締めるが、主人公の心境など窺い知るなど程遠い。合成写真バックの超アップなどはポップで印象的ではあるが、アイドル映画かな。
遺影の藤田敏八には笑った。映画は映画でも主題歌は時代を代表するナンバー。
学園が妙に汚れてる印象だがそこも演出?
改めてこの怪作を見てみた。
大林監督のキッチュな映像センス。カオスな学園風景。ノリノリで演じるキャスト。「なんじゃこりゃ」という人が多いのも無理はない。これを角川で撮ってしまうところが並じゃないところ。
この時期のひろ子は原石のような良さがあってそれを愛でる映画と思えば。峰岸徹や手塚眞の怪演も楽しんで見ればよかろう。
高見沢みちるのパワーを秘めた色白美少女ルックスがかなり好み。(長谷川真砂美はこれきりで引退しみたいだ)
チープさも味というか、そこも実験精神だと思える人向きでしょうか。時が経てば好きになることもあると思いますよ。
BS朝日版鑑賞。なんじゃこりゃ(笑) 話の内容がチープにすぎる。な...
BS朝日版鑑賞。なんじゃこりゃ(笑)
話の内容がチープにすぎる。なんでわざわざチンケな一学校を狙う。超能力映像も負けずにチープ。
峰岸徹の宇宙人が強烈。あの腹芸、絶対笑わせに来てるよな。高見沢みちるも怖い。伊藤かずえと思ったが違うのね。
本作は薬師丸をアイドルにせんがための映画。確かに子ダヌキみたいで魅力的です(失礼)
今見ると単なる駄作なのだが、これはアイドル映画。そういう時代だったのです。本作は大ヒットし、薬師丸は超人気アイドルとなった。そういう意味では本作は名作と言えよう。
追悼大林宣彦監督
尾道三部作の良さがぶっ飛んでしまうほどの出来。女優になりたての薬...
尾道三部作の良さがぶっ飛んでしまうほどの出来。女優になりたての薬師丸を使っているためか、彼女をひきたてるため他の俳優の演技がくさくなりすぎである。すごいのは峰岸徹演ずる星の魔王子であろう。
原作は、何故か読んだことあるのだが、読者層を意識してか、こちらも似たような出来ばえだったような記憶がある。転校生はもちろんナチスを具象化してあるのだが、社会派ものを目指すのならばもっとこのポイントに力を入れるべきなのに、制作者側の意図なのか、SFやアイドルを中心にしてしまったのだろう。ま、当時の宣伝の仕方を思い起こしても、アイドル映画に他ならなかったような
瑞々しい思春期の空想と無敵感とアイドルの大人への背伸びと微かなエロティックにコミカルとポップの衣をまとわせた傑作
本作の原作者、眉村卓先生は今年2019年11月3日に永眠なされました
謹んで御冥福をお祈り致します
先生は日本SFの黎明期の一角を占められ、60年代後半から70年代前半においてはジュブナイルSFの傑作を多数発表され、その多くはNHKの少年ドラマシリーズの原作として取り上げられています
その作品の影響力は凄まじく、本作もまたその系譜に連なります
語られてはいませんが、オタク第一世代の人々は皆その影響下にあるのは明らかなのです
小学校、中学校の夕方の図書室
その匂いの記憶とともに感性の根っこの部分に染み通っているものなのです
本作はその代表作と言えるでしょう
瑞々しい思春期の空想と無敵感とアイドルの大人への背伸びと微かなエロティックに、コミカルとポップの衣をまとわせています
バブルに向かって立ち上がっていく高揚感も背景の新宿西口の高層ビル群によって表現なされています
時代の空気をものの見事にフィルムの中に閉じ込めてあります
大林宣彦監督が本作のあと立て続けに名作を発表し、薬師丸ひろ子がアイドルのスーパースターに駆け上がったのも当然のことだと思います
あの頃の感傷に浸る作品
まあ、何一つ評価する部分は無いのだが、この作品だけは、個人的に冷静に見ることが出来なかった。まず、当時爆発的な人気を誇った薬師丸ひろ子、杉田かおる、荻野目慶子が、角川の、バラエティと言う雑誌で当時の男子中学生を虜にしていたものです。その中でも一番人気が、薬師丸ひろ子でこの作品もそういった背景の中で大々的に相手役オーディションが開催されました。大ファンだった私も応募した1人でした。その中で選ばれたのが当時慶応高校に通う高柳君でした。また、同時期に松田聖子も主演映画で大々的に張り合っていて、面白い事に相手役は早稲田ボーイでした。そのシンデレラボーイ高柳君も役者には進まず芸能界を早々に去って行きました。多分、選考にスポンサーの絡みが、あったのでしょう。ともかく、学芸会的なレベルの作品でしたが当時は熱にでも冒された感じで劇場にいったものでした。感慨深いのは同時上映がアニメ、まことちゃんで会場をガキが、走り回っておりました。以上の事でも解る、私に取って違う意味で忘れられない、というより直視出来なかった作品です。
こんなくだらない作品をよく公開できたものだ
総合10点 ( ストーリー:5点|キャスト:30点|演出:10点|ビジュアル:20点|音楽:65点 )
題名だけは知っていて、大林監督作品ということで以前から気にはなっていた映画。
しかしこれほどにまでくだらない作品を久しぶりに観た。子供騙しの物語、科白棒読みで素人の様な演技、おもちゃのような特殊効果の映像、よくぞこんなものが公開されたものだ。角川映画の度胸に感心する。数々の名作を作った大林監督は大好きだが、それにしてもこれは質が低い。もしこれが最初に観た大林監督作品だったとしたら、彼の能力を大いに見誤って彼のその他の作品を観るのをためらったかもしれない。セーラー服に身を包むちょっと垢抜けない若き初々しい薬師丸ひろ子が出ている以外はこれといって観る価値はない。
とてもいい点数はつけられないが、それなのに観終わって不快感はあまりなかった。あまりにくだらなすぎて、この時代はこんな低質な作品が受けてたのかなと、失笑込みで逆に興味をひかれた。
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