ねらわれた学園(1981)のレビュー・感想・評価
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あの頃の感傷に浸る作品
まあ、何一つ評価する部分は無いのだが、この作品だけは、個人的に冷静に見ることが出来なかった。まず、当時爆発的な人気を誇った薬師丸ひろ子、杉田かおる、荻野目慶子が、角川の、バラエティと言う雑誌で当時の男子中学生を虜にしていたものです。その中でも一番人気が、薬師丸ひろ子でこの作品もそういった背景の中で大々的に相手役オーディションが開催されました。大ファンだった私も応募した1人でした。その中で選ばれたのが当時慶応高校に通う高柳君でした。また、同時期に松田聖子も主演映画で大々的に張り合っていて、面白い事に相手役は早稲田ボーイでした。そのシンデレラボーイ高柳君も役者には進まず芸能界を早々に去って行きました。多分、選考にスポンサーの絡みが、あったのでしょう。ともかく、学芸会的なレベルの作品でしたが当時は熱にでも冒された感じで劇場にいったものでした。感慨深いのは同時上映がアニメ、まことちゃんで会場をガキが、走り回っておりました。以上の事でも解る、私に取って違う意味で忘れられない、というより直視出来なかった作品です。
こんなくだらない作品をよく公開できたものだ
総合10点 ( ストーリー:5点|キャスト:30点|演出:10点|ビジュアル:20点|音楽:65点 )
題名だけは知っていて、大林監督作品ということで以前から気にはなっていた映画。
しかしこれほどにまでくだらない作品を久しぶりに観た。子供騙しの物語、科白棒読みで素人の様な演技、おもちゃのような特殊効果の映像、よくぞこんなものが公開されたものだ。角川映画の度胸に感心する。数々の名作を作った大林監督は大好きだが、それにしてもこれは質が低い。もしこれが最初に観た大林監督作品だったとしたら、彼の能力を大いに見誤って彼のその他の作品を観るのをためらったかもしれない。セーラー服に身を包むちょっと垢抜けない若き初々しい薬師丸ひろ子が出ている以外はこれといって観る価値はない。
とてもいい点数はつけられないが、それなのに観終わって不快感はあまりなかった。あまりにくだらなすぎて、この時代はこんな低質な作品が受けてたのかなと、失笑込みで逆に興味をひかれた。
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