日本の首領 完結篇
劇場公開日:1978年9月9日
解説
日本最大の暗黒ファミリーとそれを率いる首領(ドン)の存在を通して、壮大な人間ドラマを描く「日本の首領」三部作の完結篇。脚本は「多羅尾伴内」の高田宏治、監督は「日本の首領 野望篇」の中島貞夫、撮影も「日本の首領 野望篇」の増田敏雄がそれぞれ担当している。
1978年製作/131分/日本
配給:東映
劇場公開日:1978年9月9日
あらすじ
関東同盟理事長、大石剛介と、関西中島組組長、佐倉一誠の間には表向きには平穏無事な日々が続いていたが、日本政財界最大の黒幕、大山喜久夫が癌で倒れたことにより、両者の間に再び不穏な空気が漂いはじめた。大山は佐倉の娘婿の医師、一宮恭介の執刀で九死に一生を得た。大山は任侠団体の統一合体を提唱するが、全国制覇の野望に燃える佐倉、大石は、ともに同意せず、虚々実々のかけひきが始まる。サイパン島開発という国家的な大事業に着眼した大石は大山を後盾に保守党中久保派の伊庭官房長官に接近する。平山幹事長から大石の野心を聞いた佐倉は大いに動揺した。大石、佐倉の当面の問題は資金調達にあった。佐倉の胸中を読んだ川西は、膨大な土地、不動産を持つ松原産業の子会社、木村建設を倒産に追い込んだ。そして自殺した木村社長の娘、由紀子を保守党の実力者、刈田に与えた。一方、大石は、娘の郁子と刈田の息子春男の縁組により、刈田を味方に引き込み、アメリカ側への賄賂の特使として、刈田と春男をサイパンに派遣する。大山は自分の回復祝の席で、佐倉に打倒大石を示唆するのであった。刈田はサイパンでジェラード議員と取引中に中島組の組員らしき強盗団に襲われ、大金を奪われる。被害にあったのが日米の両議員のうえ巨額の金銭とあって、鬼島検事正は大規模な捜査活動を開始する。身の危険を悟った大石は帰国した春男と愛人をガス自殺にみせかけ口を封じ、重病を装って入院した刈田も毒殺して、サイパン事件の賄賂の領収書を取り戻そうとする。だが領収書は由紀子の手にあり、それを、大山から外科部長の椅子を約束された一宮が買い取った。さらに大山はサイパン事件の仕掛人、川西も抱き込み、佐倉の背信行為を示唆するのであった。一方、佐倉も大石に勝った大山を消すことをファミリーの一宮に託す。医者としての地位をとるか、佐倉に従うか一宮は苦脳する。時同じくしてアメリカでのジェラードの証言が報じられ、大山とジェラード、大石と故刈田の黒い関係が報道されて、大山は病気再発を理由に入院するのである。又、川西は関東同盟の報復で悲惨な最後を遂げた。佐倉はついに関東の壁を破ったかに見えたが……。
スタッフ・キャスト
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大石剛介三船敏郎
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大石きく江桜町弘子
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大石郁子山本由香利
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中神敬志渡辺文雄
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関野礼行佐藤慶
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荒浜義一岩尾正隆
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岩野惣吉疋田泰盛
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新藤徳太郎待田京介
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村田保男桐島好郎
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山根惣吉高田宏治
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森田大木晤郎
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戸杉細川ひろし
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末永森山秀幸
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三木高並功
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重松津野途夫
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吉野隆吉遠藤太津朗
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宮之浦一夫野口貴史
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白川義雄志賀勝
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遠藤守和笹木俊志
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桑野貴臣白川浩二郎
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舟瀬一郎川浪公次郎
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東条進吉市川好朗
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石川進一平河正雄
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辻保明幸英二
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坂口富蔵有川正治
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松下勇次池田謙治
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宮原宏寺田農
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森山建司司裕介
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門田肇勝野健三
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ブラウン片桐竜次
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村上勝奈辺悟
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前田豊下茂山高也
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平山英格金子信雄
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刈田重徳西村晃
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三島武明中村錦司
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島田隆男河合絃司
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伊庭仲谷昇
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里見稲葉義男
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ジェラードトニー・ダイヤ
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横川英樹安部徹
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松原太一郎相馬剛三
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石渡永井秀明
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松井田島義文
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志賀竹之幼小林稔侍
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岩本神田隆
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江本近藤洋介
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川添大月正太郎
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吉見稲垣陽子
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藤井小池朝雄
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杉町宮城幸生
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鬼島鈴木瑞穂
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杉森源太郎
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リカルト・アベイラ芦田鉄雄
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マイク清島片岡五郎
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花山七郎田中浩
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木村宇市北村英三
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真田南道郎
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近松穂高稔
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正木秋山勝俊
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青野蓑和田良太
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小山唐沢民賢
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美枝榊淳
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邦子山科みゆき
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司会者成瀬正孝
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看護婦星野美恵子
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医師島田秀雄
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老婆大江光
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アナウンサー友金敏雄
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川西の少年時代堀越欣彦
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新聞記者壬生新太郎
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安藤下之坊正道
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ジゼル田口久美
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松下しのぶ三浦徳子
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木村由紀子大谷直子
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庄内春夫織田あきら
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一宮恭介高橋悦史
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登志子二宮さよ子
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誠子戸田ユカ
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佐倉雪江東恵美子
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川西明菅原文太
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大山喜久夫片岡千恵蔵
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佐倉一誠佐分利信
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ナレーター森山周一郎
受賞歴
第2回 日本アカデミー賞(1979年)
ノミネート
| 技術賞 | 井川徳道 |
|---|
七人の侍
用心棒
天国と地獄
椿三十郎
隠し砦の三悪人
無法松の一生
竹取物語
人生劇場
日本海大海戦 海ゆかば
制覇8




