「戦後77年」日本のいちばん長い日(1967) 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
戦後77年
戦中戦後の映画はいろいろ見ていても、その多くは原爆投下から玉音放送で終戦というくだりでみることが多く、その間の「長い1日」については知りませんでした。今まさにウクライナで戦争が起こり、犠牲者が増え続けていても、止めることが容易ではないし、誰が何を目論んでいるのか真相はよくわかりません。ポツダム宣言の受諾が原爆投下の前であればと、過ぎてから思うことですが、その時点ではできなかった一面が今作でも描かれています。原爆は、本土決戦による甚大な被害を最小限に防いだハッピー爆弾とも言われ、複雑で滑稽な気分にさえなりますが、同じようなことが今、ウクライナで再現されているようで、77年前の教訓がどこかへ霧散してしまったかのような空しさを感じてしまいます。
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