「初期稿が7500文字超えだったので、これでも推敲してみました。そこまでやるほど面白くはなかった作品でした。」日本誕生 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
初期稿が7500文字超えだったので、これでも推敲してみました。そこまでやるほど面白くはなかった作品でした。
本当はねアマプラから通知があったリストに挙がっていた『奇跡のりんご』を観てたの。
ところが途中で再生停止しちゃって、次に開いたらこれがドーン!って出てきたの。ドーンと。なので鑑賞を決めたという、かなりいい加減な動機からのスタートです。別にいいじゃない。袖振り合うも他生の縁。フォレスト・ガンプ一期一会。“多少”の縁って思い込んでたよ。ひとつ勉強になりました。毎度毎度どーでもいいことです。
私、こういう神話はおろか、歴史には全く疎いのですが。「いい国(1192)作ろう徳川幕府」だったっけ?ちがう。絶対にちがう。茶番はもういいや。
古今東西和洋折衷、この世界や宇宙の始まりって、だいたい似たようなお話で紡がれてきたじゃないですか。(た…多分…)
宇宙の始まりって物理学や天文学で解き明かすには限界があるんじゃなかろうかと思って。馬鹿なりにそう思ってたわけですね。
何言ってんだか自分でもよくわからなくなってきました。
でもね、もしかすると量子力学でそんなのも解明されるかも知れないと知って驚いてるの。
つい最近知ったのはIQ200の人が考えた“CTMU理論”って実に面白い考え。アホなんでまるで理解はできんのですけど、なんかめっちゃ興味深いお話なの。なんでこの宇宙は始まったん?なんで人は生まれてきたん?神様って本当にいはりますのん?死後の世界ってマジあるのん?みたいなことが、この理論で立証されるかもしれないの。
CTMU理論と本作みたいな神道を結びつけて考察している方もいらっしゃいました。
他にも“量子脳理論”とかのお話も大変興味深くて面白いの。まるで理解の欠片もできないのですが。
ご興味持たれた方は調てみてくださいね。←丸投げかよ!
東宝の創立1000本目のめでたい記念作品のくせに初っ端から、どうも地雷っぽい大根臭がしてきたの。伊邪那岐・伊邪那美を演ずるご両名、棒読みやめれし。(どーも気になって調べてみたら案の定、本作のためのオーディションで選ばれたド素人ペアだったようです。なんでそんな余計なことしたし)
でも、古代日本の村の壮大なセットにはちょいと引き込まれたの。
「ギョッ!」ってなったのは小椎命(三船敏郎)が、兄・大椎命(伊豆肇)の首を絞めるシーン。伊豆さん、額いっぱいに青筋立てた血管がウリウリ浮かび上がらせてるの。あれ、マジで絞めてますよね。三船さん容赦ない。いや、三船さんは悪くない。
でもね三船さん、劇中で女装して敵の本丸に乗り込んで大将を討ち取るっていう荒業をやらかしてるの(笑) 三船さんの女装。菊千代の女装(笑) 何やってはりますのん。Wikipediaの『日本誕生』調べでは「女装して近づくという巧みな計略で見事に熊曽を討ち取った」ってあるの。“巧みな計略”(爆w)お腹いたいw いや、三船さんは悪くない。
しかも志村喬からは「ふつくしい♡どこから来た♡」待遇ですから、なおさらお腹いたいw
よく調べてみたところではこれ、伝承にのっとったお話らしくて。日本史、絶対に頭おかしいw 三船さんはこれっぽちも悪くない。史実が悪いw
そんな三船さんですが、劇中でなんと!鶴田浩二さんとの殺陣があるの。なのにこれがまた迫力のないのなんの。言っちゃ悪いけれどゆる~い学芸会レヴェル。せっかくの夢の共演なんだから、ここがんばれし。
なんやかんやで大和武尊を名乗ることとなった小椎命。ダバ・マイロードがカモン・マイロードになったみたいな?
そんなこんなで須佐之男命の“おいた”が過ぎて、姉・天照大神がヒッキーになって、地上が核の冬みたいになっちゃったり(いい加減なこと言うなし)
えっとね、めっちゃ細かなことが気になって。天照大神を引きずり出そうと天の神々が思案してる時に、ひときわ大きな人が出てきたの。えっ?この人誰?と思って、また調てみました。力士の初代・朝汐太郎さんみたいなの。これがひでー棒読み。誰彼かまわず出すんやなw 台詞があっただけ恵まれてるか。
何なん?この延々と続くnatural high&tripな狂宴はw 何がそんな面白いん?それにしても神々の笑いの沸点の低さよw あまりもバカみたいなんで、ついこちらが笑ってしまいましたw
この映画182分もあるの。誰かさんのレビューみたく、面白くもないくせに長いの。大昔の映画だからしゃーないんですが、特に派手なギミックに富んだ見せ場があるわけではなし、割と地味~…にお話が進んでいきます。正直半分ごろでギブアップしそうになったの。ババァの暗くて地味~…な語りが悪い。
須佐之男vs八岐大蛇までの辛抱だ。ここがきっと最大の見せ場になるはず。
と、ここで休憩のキャプションが。助かった~。
【第二部】
あっちこっちの戦場に送り出され続けた小椎命がとうとうキレちゃうの。「父は俺より弟のたちの方がかわいいのだ!俺が死ぬのを待っているのだ!」と、号泣の訴え。「もう怖いのはヤなんだよ!」第9話のアムロ状態。なのに訴えを無下に退ける倭姫。「女々しい気持ちは捨てるがよい!」ですよ。あんまりだ。「今のままじゃおまえは虫けらだ!」みたいな。ブライトさん虫けらはないんじゃない!?←余計なことは書くなし!
拗ねて号泣していた小椎命ですが、父から授かったという草薙剣を倭姫に手渡されてウキャキャ♪の有頂天ケラ。ちょろいヤツだぜ。「もう戦うのヤなんだよ!」→「俺は喜んで東の国へ行きます!(ウキ♪ウキ♪)」だもんなぁ。
須佐之男vs八岐大蛇キタァァァーーー!!!ここは本当に見ごたえあったの。さすが特撮の神さまのお仕事だけあって、合成で作られた映像に全く違和感がなかったの。映像はね。じゃあ何に対して違和感を感じたのかって話ですよね。須佐之男の「いやぁぁぁーーーーー!!!」「とわぁぁぁーーーー!!!」の勇ましい叫びと共に、大蛇へ振るわれる太刀は虚空を切り裂いてるだけなんですよ。直に大蛇にヒットしてるカットなんてないの。唯一、倒れて身動きもしない大蛇へトドメのメッタ刺しにするシーンを除いてはまるでないの。愚地克巳の当てない打撃みたいな。クローン武蔵の無刀斬撃みたいな。またわけわからんこと書いてすみません。
もといです。そんな感じで大蛇を退治した須佐之男さん、なんでか大蛇の体内に埋まっていた伝説の剣・草薙剣を手に入れるわけ。
そんな由緒正しき剣を与えられた小椎命は、ドヤ顔で皆の衆に剣の伝説を語るわけ。(๑• ̀д•́ )✧+°ドヤァ!子供か!
ごめんなさい。ここからはまた地味~な展開が続きます。あまり面白くないです。くそう。
皇族という尊い身分の割には、惚れたやら腫れたやらの俗っぽいお話が延々と続くの。観てらんないよ。
というわけで、一旦鑑賞を停止して、再度アマプラを開くということを繰り返してたの。
そうしたら『カラオケ行こ!』なんてのが挙がってたりして、ついそっちを先に観ちゃったの。
だって本作、退屈で面白くないんだもの。観始めたことをひどく後悔しました。くそう。
ついでに余計なことも気になって調べたりしてたの。
世界最古の歴史を持つ国って、確か日本だと何かで聞いた記憶が。念のため調べてみました。ダントツで日本が一位でした。建国約2700年。ちなみにに二位はデンマークで1088年。三位はイギリスで956年。
たかが200年ちょっと風情にいいように使われるとか、なんという屈辱。トランプくたばれ。←こら!レビュアーさんの中には米国人の方もいらっしゃるかも知れんのやで!
ごめんなさい!ごめんなさい!吐いた唾を見事に飲み込みましたよ…っと。
ごめんなさい。映画にまるで集中できないので、つい余計なことばかりを考えてしまいます。
あと20分の辛抱だ。
肝心の殺陣に気迫を感じられなかったの。多分何百人も動員して撮っていると思うのに、何故か迫力に欠けると思ったの。三船さん獅子奮迅の大活躍なのに勿体ないと思ったの。
ついには敵の凶刃(弓矢なんですが)に倒れる大和武尊。てか、敵って誰?すっ飛ばして観てたから、その辺の重大な経緯がわかんないや。遡って観る気も起きないし。←映画ファンにあるまじき蛮行。
もといです。死して白鳥となった大和武尊の魂が呼び起こした山の噴火。それに飲み込まれていく、敵の軍勢のシーンの特撮は思いっきり力が入ってるの。裂ける大地に飲み込まれていく軍勢のカットなんて、チョー圧巻です。なのに、勿体ないのは合成技術の稚拙さよ。オプティカル合成のシーンは違和感バリバリ伝説なの。今日ならマッハの速さでCG処理で解決されるべき部分はしゃーない。でも、壮大なセットで撮る操演技術はCGに頼り切った今日の方が明らかに衰えてるのね。←エセ映画ファンごときが偉そうに語るなし!
さぁ、やっと『奇跡のりんご』を観られると思ったのに、何故か『釜石ラーメン物語』を先に観ちゃいました。レビュー書くかどうかは微妙。
結局4000文字近くの超長文レビュー。次回はコンパクトにせめて1000文字くらいで収めよう。」