「☆☆☆★★(前半から中盤) ☆☆☆☆(中盤から後半) さてと…野糞...」日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声(1950) 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★(前半から中盤) ☆☆☆☆(中盤から後半) さてと…野糞...
☆☆☆★★(前半から中盤)
☆☆☆☆(中盤から後半)
さてと…野糞してくるか、、、BOOM!のやるせなさ(-_-;)
例えば《ヒカリゴケ》系の作品で展開されるヒリヒリする様な焦燥感。
キューブリックが『フルメタル・ジャケット』で巧みにパクった、小林正樹の名作『人間の条件』等の作品に於ける、上官と部下との関係性から発せられる鬼畜な行為と獣以下の扱いをされる非情さ。
勝新の映画史に残る強烈なるキャラクターで、最高のエンタメ性溢れる『兵隊やくざ』等の傑作と比べてしまうと、前半部分には反戦映画として〝 これ 〟と言った大きな特徴は、それ程は見られないと言って良いのかも知れない。
それが一変するのが、部隊から取り残されてしまう7人の苦悩が滲み出る後半から始まり、一気に部隊殲滅へと向かうクライマックスに掛けての凄惨なる地獄絵図。
監督以下製作側が、観客に向けて思いの丈をおもいっきり吐き出した想い。
その凄さには、つい鳥肌が立つ思いを感じてしまう。
2021年12月3日 丸ノ内TOEI 2
※ 映画本編とは違う事なのでこちらに…
会社の旅行で、鹿児島の知覧にある《特攻隊資料館》へ行った事がある。
当初は全く興味がなく、「何でそんなところにいかなきゃならないんだよ〜」…と、不満タラタラだったのだが、、、
館内へと入り、展示物である特攻隊員1人1人の手記や家族・母親へ宛てた手紙を読み進めて行くに従い、まさに胸が詰まる想いを経験した。
慟哭であった。号泣じゃなくて【慟哭】だったのです。
この映画の後半でも、その様な描写がチラッと描かれていた。
故郷を想い・家族や母親の顔を浮かべては散って行った若い人達。その気持ちを思うと胸が熱くなる。
毎年8月15日には都内某神社に於いて軍服コスプレ大馬鹿大会が開催されている。
嬉々として軍服を着飾ってイキル馬鹿どもをニュース等で見る度に、「お前らに戦争の本当の怖さが分かってんのか、このバカチンが〜!」…と、首根っこを掴まえてやりたい気持ちになる。
まあ、「お前には分かるのかよ〜」と言われてしまうと、元も子もないっちゃないんだが💧
因みに、写真でしか見た事がない叔父はインパールで戦死している。
1枚の戦死報告が送られただけだったらしい。
その後には、昨年末に掃除していた時に出て来た遺族年金も。