日本侠客伝のレビュー・感想・評価
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木場の運送屋同士の争いが背景の抗争
高倉健さんが主演で、萬屋錦之助さんが客演。萬屋さんは客分のヤクザで割と早めに退場。
健さんは、我慢に我慢を重ねて、一生に一度の喧嘩として殴り込みで相手を皆殺し、みたいな話し。
脇として、松方弘樹さん、津川雅彦さん、長門裕之さん、三田佳子さん、南田洋子さん、富司純子さん、ミヤコ蝶々さん、田村高廣そんなど豪華な出演者。
木場の運送屋同士の争いが背景にあって、只のヤクザの抗争で無いのが面白かった。
東映任侠映画シリーズの草分け
"日本侠客伝" シリーズ第1作。
マガジンの付録DVDで鑑賞。
東映の任侠映画シリーズの草分けとなった記念すべき作品である。高倉健氏を一気にスターへと押し上げ、その人気を不動のものとした(格上スターの中村錦之助氏が助演しており、出演者クレジットは主役の高倉氏を抑えて真っ先に出る。せっかく主役なのになんともかわいそうな話だと思った)。
敵対勢力の理不尽な所業に我慢に我慢を重ねた挙句、堪忍袋の緒が切れて敵陣へ殴り込む。このパターンがすでに確立している。任侠道に生きる長吉の筋の通った様が気持ち良く、感情移入を促した上でのカタルシスが痛快だった。
長ドス振り回す義理に厚い男 "健さん" 誕生‼️
われらが健さんの大人気シリーズの第一作目‼️このシリーズから実質的に東映の任侠映画路線が始まったと言っても良いのでしょうけど、ここに脈打つのは "ヤクザの稼業はやっても、ヤクザの生活はするな" というマキノ雅広監督一流の任侠道です‼️カッコいいー‼️ストーリーの骨格としては、悪徳政治家と結託した新興ヤクザが、良心的な古い任侠道を守ろうとする組を潰そうとし、健さん扮する侠客が立ち上がるという、全11作とも同じようなストーリー‼️舞台は明治時代の東京。悪徳新興ヤクザが深川木場の利権を狙い、一命を賭けて秩序を守ろうとする健さん・・・‼️ここでは既にシリーズのパターンが出来上がっていて、錦之助さんが演じた主人公よりも先に死んでしまう助っ人の客人、初々しいヒロインの藤純子さん、そしておなじみの悪役・天津敏さんの存在感も素晴らしい‼️そしてラストの健さんの "殴り込み"‼️ホントにカッコいいですね‼️
ルーツがここに
たまたまやってたんもありますが
周辺エピソードを調べながら観るというのも
面白い物で観賞
1960年代前半テレビ普及で斜陽になりつつあった映画界
東映の社長になった岡田茂が時代劇から任侠路線に転換
その第一弾で大ヒットを収め日本を代表する名優高倉健の
出世作ということでいいのかな
止め絵は素晴らしいが動くと
はちゃめちゃな殺陣でマキノ監督をガッカリさせた健さん
それもあり一度は断ったけど説得されて出ることになった
とは思えない役作りの中村錦之助
美しい藤純子・三田佳子
ヤクザの居間が将軍の間みたいになってる異様に広いセットの
回りをステディカムかのように動き回る三木滋人のカメラ
色々新鮮な作品でした
コロナ自粛も開け
だんだん新作が揃ってくるサイクルになってきてますが
こういう旧作のリバイバルも続けて欲しい
そもそもテレビがつまらなすぎて
だったらそこらにシネコンあるんだし
映画でも行くかと思い最近映画にハマりだしたクチなので
テレビに押された時代の映画がやってるというのも
面白いもんだなと思いました
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