続・ニッポン珍商売
劇場公開日:1963年11月1日
解説
「喜劇 団地親分」の花登筐がオリジナル・シナリオを執筆、「民謡の旅 秋田おばこ」の渡辺邦男が監督した喜劇。撮影は、「舞妓はん」の倉持友一。
1963年製作/88分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1963年11月1日
ストーリー
最近、大実業家は本妻と二号の清美の間が筒抜けなので大弱りである。その因がネタ屋と称する珍商売のせいと知り腹いせに友人の税務大臣に進言して早速取り調べることにした。かくて山中・小川の両署員は管内の無職アパートを襲ったここにはネタ屋の池田秀吉と恋人アキ子、万歳屋の原田源吉など全員が無税の珍商売で喰っている面々。いずれも劣らぬしたたか者に山中達は手も出ない始末。署長にしぼられた山中は、その夜かねてから惚れている美人係長玲子とヤケ酒をあおったが、酵っぱらった山中の前に現われたのは、介抱するのが商売の悪酔屋だった。翌朝小川がネタを持って来た。アパートの三号、四号室にあたられ屋の安さん、示談屋のゴンさんがいるというのだ。が、安さんたちが子分を使ってぶつかった相手が日本示談屋協会会長だったため、現場をつかまえることが出来なかった。失敗した小川と山中はもてさせ屋吉田と断り屋斜田を狙ったが、洋服屋に追はれる小川は反対に斜田に助けられるはめとなった。又山中も離婚屋の吉田の手にかかり、利用されかかっていた。そんな時、脱税王大都物産の四宮次郎が来て税務署は大騒ぎとなった。四宮は妻直美と離婚するため離婚屋の鉄を傭いに来たのだ。又直美も探偵をつけて、夫の行動をさぐっていた。仕事を頼まれた二人はそれぞれ、玲子を四の宮の浮気の相手に、又山中を直美の情婦にしたてて、しのぎをけずることになったが、裏をかいた直美は身代り屋の戸川すたを四宮夫人に仕立て、自分は四宮の宿泊するホテルへとやって来た。そこでは脱税王を捕えようと玲子と春川が頑張っていた。その夜、直美の身代りの戸川を連れて、ナイトクラブへとやってきた山中がみたのは、四宮、玲子、直美、吉田、離婚屋の鉄、それに春川と企みの関係者全ての顔。見事それぞれの嘘はバレたが、これが因で四宮と直美の間は丸くおさまった。脱税取締りの任務に失敗した二人は、署を退職し、「不平、小言聞きます」の珍商売を始めた。税務署勤めから得た一大商法である。