「国を憂い命懸けで行動した若者たち」226 Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
国を憂い命懸けで行動した若者たち
ノンフィクション。
青年将校たちもその妻も、当時の大臣や首相も実名で登場する。
天皇に期待した軍部の皇道派が、結果的に天皇に裏切られたような形になることから、日本軍を分断させて内部崩壊させようとする作戦が、最初(明治維新)からあったのではないだろうか。
原爆は日本製であったとか、天皇と米国との合意のもと地上起爆したとか、皇居は戦時中全く被害が無かったとか、日本が米国の植民地になるように綿密に脚本を作って(計画して)実行したという説も否めない。
昭和初期の日本の深刻な不況や、権力者の腐敗ぶりも、天皇陛下にとっては計画のうちだったのかもしれない。
今作には天皇陛下の姿は登場していない。
そのため想像を掻き立てられる。
首相官邸、宮中、軍人会館、山王ホテルは、撮影不許可のため琵琶湖畔に3億円をかけてオープンセットを建造している。
映画製作のため取材したり、膨大な資料を調査したらしい。
偶然か意図的か平成元年(昭和の終わり)のタイミングで公開された。
今作は、男女の営みの場面があっても良さそうだが、全く無い。
言い換えると敢えて見せていない。
同じように、天皇の実態も秘密のままなのである。
余談だが、立野信之原作で佐分利信監督、高倉健主演の『叛乱』(1954年劇場公開)は、事件から20年ほどしか経っていない時に作られたためか説得力がある映画らしい。
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