劇場公開日 1966年7月30日

「九ちゃんが目的なら全く空振りです」涙くんさよなら あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5九ちゃんが目的なら全く空振りです

2025年4月8日
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鑑賞方法:VOD

涙くんさようなら
1966年7月公開、日活カラー作品

この曲は
坂本九ちゃんのヒット曲として知られています
なのでその映画化作品なら坂本九ちゃんが出演しているものと思い込んでしまいますが、チラリとも出演していません
理由はややこしいのですが、こういうことらしいです
この曲は元々は1965年5月発売の坂本九ちゃんのシングルです
でもさほどヒットにはならなかったそうです
この曲が同年9月にジョニー・ティロットソンという米国人歌手がを英語と日本語の両方でカバーを発売したところ大ヒットします
この人は米国ではヒット曲も何曲もある有名歌手です
この大ヒットを受けて翌1966年7月30日公開で年映画化されたのが本作という訳です
それで坂本九ちゃんがでず見知らぬ白人歌手のジョニー・ティロットソンの歌唱シーンや台詞のあるシーンがあるということです
公開の1ヶ月前の6月29日にビートルズが初来日しています
それで日本では空前のエレキバンドブームになり、それがのちのグループサウンズになるのですが
その草分けのザ・スパイダースが主要登場人物達として出演して演奏シーンもヒット曲「夕陽が泣いている」などがあるというわけです

ジュディ・オングは16歳
2歳から日本に住み9歳から劇団ひまわりに入団して芸能界入りしています
その美貌が花咲こうとしているのを映画関係者が目ざとく見つけてヒロインに起用したのでしょう
お話は日米ハーフのヒロインの父が死に、生き別れの日本人の母を探すため単身来日するというもの
それを美談として大きく取り上げようというテレビ局がのりだして
騒動になるというものです
東京から、母のいる京都までのロードムービー的な作りも楽しめます
しかし九ちゃんが目的なら全く空振りです

因みに上を向いて歩こうは1961年10月の発売

あき240
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