NAGISA なぎさのレビュー・感想・評価

リマスター版とあったので、昭和の映画かと思えば、
制作年は2000年、よくもまあ30年近い昔の時代背景を描こうと思ったものだ。
ただ昭和のレトロな雰囲気の映画を製作したかったのだろう。

昭和感は良く出ていて、それなりに楽しめるが、
昭和の時代背景が必要な要素はなさそうだし、
少女のひと夏の出来事なら、昭和にこだわらなくてもと思う。

少女の無邪気な世界観は好感が持てる。

なぎさ（松田まどか）は江ノ島に住む小学生で、父を亡くし今は居酒屋をやっている母と二人暮らしだ。
「恋のバカンス」が大好きで、友達と二人でいつも歌っている。
泳ぎが得意で、あまり知られていない入江で泳いでいるが、ある日知らない男の子がやってきた。
レコードプレイヤーが欲しくて、海の家でバイトしていたら、ほとんど家に寄り付かない歳上の娘と知り合う。
また、お金持ちの同級生に誘われて、上流階級の暮らしを垣間見ることに。
色んな経験を積んで小学校最後の夏休みが終わる。
なぎさや友達たちがみんな生き生きとしていて、面白い。

湘南、江ノ島、ひと夏の経験、
と言えば昭和の青春群像劇でしょうか。

それを平成の時代に再現、
幼さと大人への憧れが交差す少女の成長譚として表現描写、

なかなか良かった(^^)