劇場公開日 1979年12月22日

「シリーズ最後にして最高傑作」トラック野郎 故郷特急便 KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 シリーズ最後にして最高傑作

2016年5月28日
PCから投稿

泣ける

笑える

この作品はストーリーがとってもしっかりしていて、安定感のあるいい映画だと思います。
鈴木則文監督はいつも
ワザと傑作になることを避けているのではないか
と感じるようなレベルですがこれは違います。傑作をつくり切るという意気込みを感じます。私の思うに、ストーリーがあまりにも良いのでファイナル用にリザーブしておいたのではないでしょうか?シリーズの中には三日で書いたとしか思えない出来のものがいくつかありますので。
石川さゆりが若くて綺麗で切ないです。彼女の気持ちと桃さんの気持ちのぶつかり合いのダイナミズムに揺り動かされる作品です。
一番印象に残っているのは
「私もこうなっちゃうのかな・・」
ってシーンですね。ワンカットの写真と人物の心情をモンタージュするのが得意な鈴木則文監督の才能が光っていました。
特にトラック野郎のファンでなければ、シリーズはこの最後の作品と最初の作品だけ見ればよいです。そしてこの二つは必見です。

KIDOLOHKEN
PR U-NEXTで本編を観る