劇場公開日 1959年10月6日

「戦争映画+西部劇‼️」独立愚連隊 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0戦争映画+西部劇‼️

2024年2月19日
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ようやく敗戦の混乱が収まった1959年、戦争映画といえば残虐非道な軍国主義や反ヒューマニズム、特攻隊の美学などを強調した作品が多かった中、それらを鼻で笑うような、掟破りの作品をブッ放してしまった岡本喜八監督の痛快作ですね‼️不謹慎かもしれませんが、ブッ飛んでて楽しくて、ゴキゲンにさせてくれる作品‼️ホント、大好きな作品です‼️終戦近い北支戦線、各部隊の落ちこぼれダメ兵隊ばかりを集めた通称 "独立愚連隊" がつくられる。この "独立愚連隊" へ弟の死因を調べに、従軍記者の荒木という男がやって来るが・・・。岡本喜八監督は西部劇ファンでもあり、ガン・マニアでもあったらしいので、中国大陸での戦闘が西部劇のパロディっぽく演出されており、この落ちこぼれ部隊が敵の大部隊をバッタバッタとなぎ倒す大奮闘ぶりが、豪快な笑いと、佐藤優さんの軽快な音楽に乗せてテンポ良く描かれているわけです‼️ハードボイルドにキメた主人公、佐藤允さんもホントにカッコいい‼️ただそれだけではなく、戦闘で負傷した後遺症で頭がオカシクなってしまった我が憧れ三船さん演じる兵隊の描写や、雪村いづみさん演じる慰安婦の悲劇など、ちゃんと戦争の愚劣さや、悪はイカンと謳い上げるニヒリズムがこれでもかと感じられる‼️要は完璧な戦争映画、反戦映画なわけです‼️この作品を岡本喜八監督の最高作とは思わないけど、我々映画ファンにとって岡本喜八監督と言えば "愚連隊" モノであり、"暗黒街" モノが、いの一番に思い浮かぶんですよね‼️

活動写真愛好家