独立愚連隊のレビュー・感想・評価
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『映画監督 #岡本喜八 生誕100周年記念プロジェクト in #新...
『映画監督 #岡本喜八 生誕100周年記念プロジェクト in #新文芸坐 vol. 2』
本日は『 #独立愚連隊 』『 #独立愚連隊西へ 』を鑑賞。
漢(おとこ)臭さでむせ返る痛快戦争ウエスタンですが、笑いのなかに悲哀と哀愁も詰まった大傑作ですね。
#佐藤允 さんがとにかく豪快でカッコいい。
#大林宣彦監督 『#転校生 』の一夫の父役など優しくて威厳のある父親イメージが強かったですが再認識です。
#セルジオレオーネ監督 『 #ドル3部作 』、国内でも #日活無国籍アクション に先駆けて、これほどのテンポも良い戦争ウエスタンを撮ったことは改めてリスペクトですね。
上映後のトークショーでは、#佐藤允さんのご子息である映画監督の #佐藤闘介 さん、喜八プロダクションのプロデューサー #前田伸一郎 さん、監督作「クラユカバ」の #塚原重義 監督が登壇。貴重なエピソードトークを拝聴しつつ、佐藤允さんの貴重なインタビュー映像も観れて大満足でございました。
戦争映画+西部劇‼️
ようやく敗戦の混乱が収まった1959年、戦争映画といえば残虐非道な軍国主義や反ヒューマニズム、特攻隊の美学などを強調した作品が多かった中、それらを鼻で笑うような、掟破りの作品をブッ放してしまった岡本喜八監督の痛快作ですね‼️不謹慎かもしれませんが、ブッ飛んでて楽しくて、ゴキゲンにさせてくれる作品‼️ホント、大好きな作品です‼️終戦近い北支戦線、各部隊の落ちこぼれダメ兵隊ばかりを集めた通称 "独立愚連隊" がつくられる。この "独立愚連隊" へ弟の死因を調べに、従軍記者の荒木という男がやって来るが・・・。岡本喜八監督は西部劇ファンでもあり、ガン・マニアでもあったらしいので、中国大陸での戦闘が西部劇のパロディっぽく演出されており、この落ちこぼれ部隊が敵の大部隊をバッタバッタとなぎ倒す大奮闘ぶりが、豪快な笑いと、佐藤優さんの軽快な音楽に乗せてテンポ良く描かれているわけです‼️ハードボイルドにキメた主人公、佐藤允さんもホントにカッコいい‼️ただそれだけではなく、戦闘で負傷した後遺症で頭がオカシクなってしまった我が憧れ三船さん演じる兵隊の描写や、雪村いづみさん演じる慰安婦の悲劇など、ちゃんと戦争の愚劣さや、悪はイカンと謳い上げるニヒリズムがこれでもかと感じられる‼️要は完璧な戦争映画、反戦映画なわけです‼️この作品を岡本喜八監督の最高作とは思わないけど、我々映画ファンにとって岡本喜八監督と言えば "愚連隊" モノであり、"暗黒街" モノが、いの一番に思い浮かぶんですよね‼️
人文の反撃
反戦コメディと形容してしまえばそれまでだが、時折アクチュアルなホンネが垣間見えるのがよかった。主人公の荒木は太平洋戦争末期の戦場を、確かな経験と豊かな発想力で快刀乱麻を断つかのように切り抜けていく。薄ら笑いで上司に逆らったり、敢えて地獄の独立愚連隊を志願したり、どこか戦争を小馬鹿にしている節がある。
しかしそれは彼なりの精神療法であり、実際は彼もまた不条理な戦火に投げ込まれた一介の個人に過ぎない。道中で出会った19歳の志願兵に彼が「死んじゃいかんぞ」と忠告するシーンがあるが、このときの彼の表情の真剣さたるや。皮肉という精神療法、そしてそれを介して記述される『独立愚連隊』という映画すら貫通してしまう戦争のリアリズム。
戦争映画の体裁は取りつつも、そこへミステリや恋愛といった諸要素が過不足なく取り入れられていたのもよかった。なぜ荒木はある男女の戦死処理について疑念を抱くのか?裏で糸を引いているのは誰か?荒木とトミの恋の行く末は?そもそも荒木は何者なのか?
諸々の系列がこうして四方八方に展開されていくのだが、最終的には戦争という緊張感によってうまく束ねられていくのだから見事なものだ。本当の戦争においては、戦争が人間を使役するが、フィクションでは人間が戦争を使役することができる。映画内に巻き起こる諸問題をいっぺんに片付けるデウス・エクス・マキナとして戦争を引き起こすことさえできる。それはある意味で、軍事に対する人文の鮮やかなる反撃だ。
日中戦争を舞台も、西部劇の様なアクション映画
凄腕の拳銃使い佐藤充がとぼけてもおり、とても良い味を出している。敵味方、許嫁も含めて沢山死ぬが、何故かカラッとして西部劇調の展開が小気味良い。岡本喜八監督作品は2作目の観賞だが、その躍動感・爽快感、そしてジメジメ感及び文芸感が無く、ユーモアはしっかり有るところに、大いなる魅力を感じた。
嗚呼、独立愚連隊!
愚連隊シリーズ第1作。
Amazon Prime Videoで鑑賞。
岡本喜八監督による西部劇タッチの戦争活劇。アクションありコメディーありミステリーありのパワフルエンタメ。悲惨さはありませんが、戦争への怒りは内包されていました。
独立愚連隊の個性豊かな面々、ろくでなしなのに憎めない。
過酷な戦場で、人間らしさを保っているからでしょうか?
中でも、佐藤允氏の存在感が抜群でした。面魂、笑顔の明るさ。不思議と惹きつけられる、その魅力の素晴らしさ!
反面、戦争によって生み出された人間の愚かな部分も徹底的に描かれ、戦中派監督の面目躍如と云ったところでした。
※修正(2024/02/20)
もしかしたら、1970年の米国映画の戦略大作戦の元ネタかもしれません
名作です
日本の戦争アクション映画、西部劇です
もしかしたら、1970年の米国映画の戦略大作戦の元ネタかもしれません
もっというと地獄の黙示録すら参考にしているようににも感じます
それでいてしっかりと戦争が下劣な人間を生み出すのだ問いことも伝わってきます
八路軍つまり中国共産軍が西部劇のインディアンに充てられて、騎兵隊として公平な目で見た日本軍の姿が描かれているので左翼の方々には受けが悪いようです
しかし娯楽映画としては一級品だと思います
その上説教臭くなく、戦争の出鱈目さを描いています
人気シリーズになったのは当然だと思います
佐藤允の笑顔に尽きますね、仕草ひとつひとつをマネしたくなる。 小日...
佐藤允の笑顔に尽きますね、仕草ひとつひとつをマネしたくなる。
小日向白朗という実在の馬賊がモデルになったという話を聞きましたが、その人物についても鑑賞調べてみたいと思います。
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