劇場公開日 2021年2月12日

  • 予告編を見る

「初見だが懐かしい映画」トキワ荘の青春 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5初見だが懐かしい映画

2021年3月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

2021年映画館鑑賞25作品目
3月8日(月)フォーラム仙台
元になった『まんが道』はまだ読んだことがない

当時は映画館で映画を観る習慣は無かった
公開後ソフト化された際に今は無き英知出版の『ビデオボーイ』というエロ雑誌に今月の一般作の一つとして紹介されこの作品の存在を知った
記念撮影した際の写真が載っていたが寺田ヒロオ役のモックンだけイケメンであとは変な顔の知らない人たちだった
彼らは当時小劇団の若手俳優でテレビや映画にあまり出たことがなかったらしい
それがのちの古田新太であり生瀬勝久であり阿部サダヲであり鈴木卓爾なのだ

初めて観る映画だがどこか懐かしい
もちろん自分が生まれるかなり前の時代の話である
何よりも懐かしいのは水野英子役の松梨智子である
映画監督を辞めて熱海の宿で仲居をやっているらしいが映画界に復帰してくれないものか

本編始まる前にモックンの挨拶
当時を振り返り作品と監督への思い
そして当時の自分の演技に対する後悔
『あの頃。』でも本編前に出演陣(恋愛研究会)が揃って挨拶したが舞台挨拶しにくい昨今こういう試みは悪くない

作品内容は眠くなるような内容だ
平坦でとても静かだ
小津安二郎監督を師事しているのだろうか
自然な芝居に拘ったのかセリフが聞きづらい
藤子不二雄も赤塚不二夫も石森章太郎も作品は大好きなのになぜこの映画を観なかったのか
忘れていた
僕は市川準監督作品が昔から苦手だったのだ
この作品を観てそれを思い出した
漫画家の青春を描いた作品なら『バクマン。』の方が断然面白い

チョイ役で桃井かおりや時任三郎が登場するが無駄遣いだ

野川新栄