「漫画道の哀歓」トキワ荘の青春 Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
漫画道の哀歓
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トキワ荘で繰り広げられる漫画家たちの努力と苦悩が淡々と語られる。冷静な主人公の眼差しを通して。感情の激しさや汗やタバコの匂いなんかそぎおとしているのが物足りない感じもするが、そういったモノを敢えて落としたと理解。
高度成長と共に貸本屋からマンガ雑誌に主流が変わっていく時代か? 時勢に乗り売れっ子として活躍し始める後輩たち。それを横目に、自分の信じる丁寧な作風は、もはや時代遅れとなり静かに去る。そこに武士道を感じる。本木雅弘の演技が光る。
藤子不二雄、石森、赤塚... 大作家の急上昇との対比かなあ。そこに悔いはなく、酸っぱい哀しさが残る。
2016/7/10
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