たつまき奉行

劇場公開日:

解説

小説倶楽部連載の陣出達朗原作の同名小説を「あばれ大名」の鈴木兵吾が脚色し、「鞍馬天狗」のマキノ雅弘が監督した娯楽時代劇。撮影も「鞍馬天狗」の三木滋人が担当。

1959年製作/95分/日本
原題または英題:Vanished Gold Case
劇場公開日:1959年3月10日

ストーリー

遠山の金さんこと、北町奉行遠山金四郎の所へ親友佐渡奉行藤堂佐渡守が来た。用件は佐渡金三百貫を輸送中、大竜巻のため御用船佐渡丸が行方不明になったことだ。町人姿の金さんは佐渡に出発した。同じ事件を究明するため南町奉行の与力渡会三四郎、それに佐渡に行って消息不明になった与力手塚久兵衛の娘で、三四郎の恋人美鈴も佐渡へ向った。佐渡に着いた金さんは、佐渡丸の遺族の面倒をみている、島の酒造家杉戸平右衛門と支配組頭郡源太夫の二人に目をつけた。杉戸屋のやっている飲み屋に、美鈴が住込み情報を集めた。同じ店のお半は金さんに惚れこんだ。その頃、佐渡丸の生残りの一人伊之吉が帰って来たという噂が立った。拾い屋の屑安がドブ川で一両小判を拾った。その小判には“テヅカ”と刻んであった。その屑安を物陰からみている杉戸屋を、金さんと美鈴は知っていた。金さんは佐渡守に、佐渡丸事件は杉戸屋実は名うての海賊と、源太夫の仕組んだ芝居だといった。源太夫に化けて牢に入った金さんに、佐渡守が来て明日の暮六つに助けてやるといった。明け六つ、それは金さんが廃坑内に閉じ込められている、美鈴の父を救出すると佐渡守にいった時刻だ。金山祭りの唄声がこだまするうち、佐渡守の合図で鉱夫頭の虎鮫が導火線に火をつけた。その時、金さんを初めとする、三四郎虎鮫こと北町奉行与力鮫島重蔵らの捕物陣が、佐渡守を包囲した。事件の張本人は佐渡守であった。金さん一行を乗せた船が出る。船が出る寸前、金さんの跡をしたうお半が飛び乗った。舟は帆を上げて、まっしぐらに沖に出ていった。

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