劇場公開日 1953年11月3日

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「世の中ってイヤね…。」東京物語 どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5世の中ってイヤね…。

2024年6月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

幸せ

そうね、イヤなことばかりね…。

目の前で繰り広げられる映像、音楽はとてもほのぼのとして優しげな雰囲気に包まれているのですが、込められたメッセージたるや…!身につまされる思いでした。家族とは?親子とは?グサリグサリと胸を突き刺してくる、笠智衆と原節子の笑顔。く…苦しい…(泣)勘弁してくだせぇ…(泣)

戦後間もない頃の親子や家族間の関係性の変化を嘆くようなお話。この映画から更に70年経った今、日本はどうなったか。時代と共に倫理観や価値観は移り変わっていく。そこには善悪は無く、ただただ「やるせねぇなぁ」という無力感が漂うのみである。

観客に語りかけてくるような独特なカメラワークが面白かったです。そのせいで「え?私に言ってる?うへぇ」って具合に罪悪感を植えつけられます。お父さん、お母さん、ごめんなさい…m(_ _;)m

ストーリーは非常にシンプルですが、現代人にも訴えかけてくるメッセージ。優しい気持ちと思いやりを忘れずに生きたいものです。

吹雪まんじゅう
吹雪まんじゅうさんのコメント
2025年1月26日

トミーさん、コメントありがとうございます!

なんだか誇張しているような場面もありましたね。長女の態度とか…。伝えたい気持ちがそのまま演出に反映されているようでした。だからこそ静かでありながら、強いメッセージが感じ取れる作品でしたね☺

吹雪まんじゅう
トミーさんのコメント
2025年1月26日

あの騒がしくて寝られない宿、イタくて正視出来ません、翌日の実娘との会話も忖度し過ぎ。未亡人最強・・なんですかね?

トミー