劇場公開日 1957年4月30日

東京暮色のレビュー・感想・評価

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4.5トラウマになりそう

Raspberryさん
2020年10月16日
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情報量たっぷりのハリウッド映画に比べると、小津安二郎の映画は情報量が少なく、そのかわり、どこを切っても完璧だ。いつまでたっても古くならない。

厳格な構図(俳優も完璧な小道具の一部)と反復される緻密なショット。その完璧主義には狂気すら感じる。
小さなカメラを通して、その「完璧な美」で世界全体に対抗しているような小津安二郎を私は愛して止まない。

永遠の別れ。小津は,常に夫婦や親子の一方を失わせることによって家族というものを描いたが、本作の別れは、人間が人間の社会から追放されるとは何かということを含んでいた。

明子は自分を東京のゴミのように感じている。
母を知らずに育った孤独を他のもので埋めようとしても魂は立っていられない。

ズベ公、お嫁に行けない、汚れた血。男子の死、ギャンブル、無責任。下劣なセリフ。
男女の役割が明確で、大衆心理が世の中のすべての決定権をもつ社会。踏切の「金鳳堂メガネ」の看板の目が怖い。
社会が敷いたレールの上で、真に自立した精神を持つことが難しいのは現代も同じ。

オープニングの露地の呑み屋。「露」は露出すること、何かが内から外へ露れる(あらわれる)ことをいう。夜露や露地が印象的。
「正」から「負」に転落したものとして世の中に晒されるようなイメージを感じた。

家族の血縁意識は強い一方で、「自己」と「非自己」の関係の冷たさが浮き彫りになる。
ラストに、お手伝いさんは出てこなかった。かつての「お手伝いさん」という身近な他者はもういない。

戦後民主主義の空気感が漂う。

ダーク過ぎてトラウマになりそう。

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Raspberry

4.0人生の苦労と悲哀

2020年7月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

これまでに観た小津作品の中でも圧倒的にダークな内容。人生を蝕むくたびれた疲弊感がなんとも辛い。人生は厳しい。現実に打ちひしがれ絶望しても、そこから立ち上がって戦わなければ生きてはいけない。生きることの苦労と悲哀を感じる作品。小津映画らしい完全無欠のリアリズムに圧倒される。とても暗い内容の作品だが、原節子と有馬稲子の美しさがくっきりと色濃く心に残る。

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アントニオ・バンデラス

5.060年安保に向けて世相が騒然となりつつある中で、松竹大船調がのんびりとしたプチブルジョア的だとの批判を受けていた事に対応したものかもしれない

あき240さん
2019年11月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

1957年の作品
小津監督の最後の白黒作品

60年安保に向けて世相が騒然となりつつある中で、松竹大船調がのんびりとしたプチブルジョア的だとの批判を受けていた事に対応したものかもしれない

政治的なニュアンスは微塵もないが、戦後世代の自由な生き方の実相をえぐろうという監督の意欲は大変伝わってくる
但し暗く、重い
原節子も麦秋で見せたような毒のある役を演じる

珍珍軒の主人の台詞
アプレ(ゲール)のよ、あの子だよ
おい、下の口を閉じといてくれ

まさか小津監督作品でこのような下品で辛辣な言葉を聞くとは思わなかった

明子と喜久代の台詞
ねぇ、お母さん、一体私誰の子なのよ!
そんなことまで私を疑うの?

この会話は明子と学生木村の会話の相似形でハッとさせる

戦後民主主義の子供なの?
戦前から地続きの日本の子供なの?
それがこの場面の真の意味だ

明子や孝子がこの様になったのも、彼女たちの親の世代に責任があったのではないかと追及し、その通りであったかも知れないとの自責の視点が発する言葉だ

クライマックスの踏切の恐ろしさは初めて登場するときから漂わせている演出の見事さ

学生木村の無責任さは、病院にすらついてきていない
これは小津監督の学生運動への不信の視線を反映していると思う

だから当時の若者たちには支持されないのも当然なのだろう

ラストシーンで周吉は孝子が忘れて帰った赤ちゃんのガラガラを愛おしく振ってみせる
本当の戦後世代には罪はない
健やかに育って欲しい、その願いが込められている

結局のところこのような社会性を持たせることは小津監督作品にはなじまない
それが観客にも、監督にも明確になったと思う

それでも、本作は傑作であると思う

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あき240

4.0それでも生きる

2019年7月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

重い物語だが、それでも強く生きる父と娘。父も母も姉も妹もみんなが何かを背負っている。

原節子はこういう意思の強い役柄はさすが。一方、父親は飄々としつつ、いくつもの悲しみに耐えてそれでも生きる。

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bluetom2000

3.5暗い。

2019年5月17日
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暗い。

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もーさん

3.0・母といい彼といい、誤解されやすい伝え方をするなぁと終盤で気づく ...

小鳩組さん
2019年3月8日
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・母といい彼といい、誤解されやすい伝え方をするなぁと終盤で気づく
・いろんなことが重なってつらい。だけじゃなかった
・姉の決断はよかった…

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小鳩組

3.5娘達の葛藤

everglazeさん
2018年11月6日
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everglaze

3.5最初から最後まで侘しくてやるせなく、人生ってこんなものなのかな、、...

2018年10月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

最初から最後まで侘しくてやるせなく、人生ってこんなものなのかな、、とため息が出てしまった。まさに東京暮色、たそがれてしまう映画です。高橋貞二が脇役ながら存在感があった。

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tsumu miki

5.0捨てられた娘

2018年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

長女(原節子)は夫とケンカして子供を連れて実家に戻っている。
実家には銀行員の父(笠智衆)とブラブラしている妹(有馬稲子)がいた。
母(山田五十鈴)は娘たちが子供のころ、家族を捨てて家を出ている。
妹は友達からはズベ公呼ばわりされており、無責任な男の子を宿してしまい悩んでいる。
そんな娘たちの前に、出ていった母が現れる。
終盤、山田五十鈴と原節子の対決シーンはぞくぞくしてしまう。

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いやよセブン

3.0プリミティブな動物本能でしょうね。

shimoさん
2014年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

難しい

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shimo
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