「知らないことが多すぎた」東京裁判 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
知らないことが多すぎた
東京裁判と言いながら、日清、日露戦争やその後の満洲事変、欧州の戦況、アメリカの嫌がらせ、ガンジーの死去など、背景や日本が戦争をしなければならなかった状況などの事実を知ることが出来、貴重な体験だった。
これまで戦争して負けた国の指導者が「戦争犯罪」なんて罪で裁かれたこと無いのに、この裁判が戦勝国による偏ったものであったことなど改めて明らかになり本当に貴重な作品だと思う。
東京裁判って、アメリカの意向で今後天皇を利用する為天皇を戦争犯罪者にしないように他の人が天皇の意向に背いて戦争を始めたというストーリーが決まってた、だから戦争を始めた当時の首相などが絞首刑になった、くらいは知ってたが、本人の証言を当時のフィルムでみると特に東條元首相の、天皇の意向に背いてはいない、しかし天皇に責任を負わせてはいけない、と苦悩してる姿などが印象的だった。
ブレイクニー弁護士などが、この人達を戦争犯罪者と言うなら、広島に原爆を落とす指示をした人達も犯罪者として裁かれないといけない、などアメリカ人でもまともな事を言う人がいた事に驚いた。
インドのパル判事は全員無罪と言っていたのも印象的だった。
4時間37分が全く長く感じないものです。是非多くの人に観て知って欲しい内容の作品です。
追記 25/8/15
終戦記念日に合わせて1日だけ再上映されたので劇場鑑賞した。
やはり、この裁判はおかしい。結論ありきだったのがよくわかった。
真珠湾攻撃にしても、来るのはわかってた様だし。
侵略と自衛、判断が出来ない、というのが現在の結論なんだろう。
素晴らしいドキュメンタリー作品という評価に変わりない。
りあのさんのレビューを今読んでとても驚きました。
4時間37分。
しかし長くは感じられなかったのですね。
はじめまして 琥珀糖と言います。
よろしくお願いします。
「ハウ」に共感ありがとうございます。
嬉しかったです。