「偉大な記録であり、この上ない芸術」東京オリンピック 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
偉大な記録であり、この上ない芸術
市川崑監督による東京オリンピックのドキュメンタリー。1965年の作品。
「千と千尋の神隠し」に抜かれるまで、国内最高の観客動員数を保持していた国民的映画でもある。
単なるドキュメンタリー映画でないのはもはや有名な話。
スローモーション、サイレント、アップなどあらゆる撮影技法を駆使し、選手たち一人一人の筋肉の躍動、息遣いや内面すら伝わってくるドラマチックな演出は劇映画を見ているよう。
カメラもレンズも録音テープも膨大な数に及び、さながら一大叙事詩。
記録か芸術か、議論となった。
役人の理解の無さには辟易する。
映画は芸術だ。
オリンピックも芸術だ。
偉大な記録であり、この上ない芸術なのだ。
2020年、半世紀ぶりに東京でオリンピックが開催される。
その後、またドキュメンタリーが作られるであろうが、本作を超える事は絶対に出来ないと断言する!
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