劇場公開日 1990年6月23日

「まるで傑作絵画を切り取ったような素晴らしい構図の数々」天と地と 黒黒さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0まるで傑作絵画を切り取ったような素晴らしい構図の数々

2023年4月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

もう合戦シーンに関しては空前絶後の迫力とカメラワークの数々(諏訪神軍と謎の女部隊は除く)で何度観ても楽しめます。謙信の榎木さんも、信玄の津川さんも良い味出してますね。野村太郎も凛々しくて良かった。それから伊藤敏八さんの柿崎和泉は最高の演技でした。もう角川春樹監督の面目躍如といえるでしょう。方や渡瀬恒彦さんと浅野温子さんは不運でした。登場シーン全体がいらないです。とにかく合戦以外は話がメチャクチャすぎて無駄で不要なシーンが多かったと思います。しかしながら、そのダメダメぶりを補って余りある大迫力の黒赤のコントラストの爆発は後世に残ることでしょう。

黒黒