「苦く悲しい対比」点と線 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
苦く悲しい対比
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Amazon Prime Video(東映オンデマンド)で鑑賞。
原作(文春文庫版)は読了済み。
九州の香椎海岸で見つかった男女の心中死体。遺留品の些細な違和感から殺人の疑惑が持ち上がるが、容疑者には犯行時刻に北海道にいたと云う鉄壁のアリバイがあった…
90分弱の上映時間しかないのに、なかなかアリバイ・トリックが崩れず、劇中の刑事たちと一緒に焦燥に駆られた。
終盤20分の怒涛の追い上げがスリリングで凄まじい。完璧に思えたアリバイが崩壊し、噴出するそれぞれの醜いエゴ…
原作の内容をコンパクトに上手くまとめていると感じた。冒頭とラストの心中の構図の対比が、苦くて悲しい余韻を残す。
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