劇場公開日 1981年12月25日

「エロだけではない名作」天使のはらわた 赤い淫画 桔梗Fさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0エロだけではない名作

2013年11月26日
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泣ける

悲しい

騙されてビニ(エロ)本のモデルになった女の転落人生を描く。
デパート勤務の名美は、ある日友人からバイトを紹介される。ふたつ返事で承諾した名美だったが…そして、彼女につきまとう男の影が…。
“日活名作ロマンシリーズ"

新春は、まっとうな良作レビューでいこうとしましたが、いきなりR18ですみません(^-^;

なぜ、ここでエロ映画を?と思う方もいるかも知れませんが、こちらはそんじょそこらのエロ映画ではありません♪
日本が世界に誇れる、都会に散った哀しき男女の恋を描いた傑作悲恋ドラマでもあります(゜ロ゜;※海外でもDVD化され、評価されてます

監督が『人魚伝説』の池田監督、脚本が『GONIN』の石井隆…見ただけでよだれがとまりません(*゜Q゜*)

ストーリーは、エロ本のモデルになったナミに惚れる村木!街で本人を偶然見つけ追いかける!
「ナミ」「村木」の名は石井作の鉄板主演二人組です(>_<)

不倫相手の上司に捨てられ会社も首になるナミ。仕事も見つからず、近所から変質者扱いされる村木。
二人に真の愛が芽生えようとしたとき…既に遅かった。悲劇が待ち受けていた(;_;)
あまりに哀しく切ない大人の寓話…

で、本作がなぜ傑作かというと、ストーリーやエロはともかく、カメラワークと撮影技法、構図、照明の使い方といった技術的な部分。

長くなるので1つだけ、
「色」!
夜の黒の撮り方が芸術品、青や緑は街の光を上手く使い、メインの赤はすべてコタツのヒーターとダルマストーブ(笑)で表現とイタリアジャーロも真っ青?の芸術的な色使い!

カメラワークもお手本レベル。若手監督はまずこれで勉強してと言いたいくらい…

そんな素晴らしい映画のため現在廃盤プレミア価格で1万円ほど…
やむおえずアメリカから輸入しました(*_*)

しかし、朗報が?
今年の3月2日に再版されるらしい(^-^)

エロも素敵なんですが(笑)、すれ違いの悲恋ストーリーがお勧めです♪
泉じゅんの色白むっちりボディときれいなお姉さん顔は犯罪レベル(゜ロ゜;
コタツはエロ道具なんです!

桔梗F