「正統派文芸空想超大作」帝都物語 だるちゃさんの映画レビュー(感想・評価)
正統派文芸空想超大作
公開時に劇場で鑑賞しましたが、amazonプライムで久々の鑑賞です。
10巻からなる原作小説を読破しており、各シーンの背景を理解出来ていたので、素直にストーリーを追う事が出来ましたが、初見の方が見ると、何故その人物がその行動をしているのか、何故その様な場面展開が起こっているのか、理解出来ずに戸惑うのではと思います。
そもそも、原作の荒俣宏は博物学の大家で、豊富な知識をこれでもかというほど盛り込まれた情報量の原作なので、映像でそれを表現するのは困難だと思いますが、実相寺監督独自の画角や照明を駆使して説明を排除して完結させているのには感服しました。
何度も見返したい傑作です。
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