「【スーさん、勢いで社長を辞めるも、再就職先はナカナカなくって・・。今作は、高年齢者の方の労働問題や結婚したばかりの夫婦の在り方を描いた作品である。】」釣りバカ日誌10 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【スーさん、勢いで社長を辞めるも、再就職先はナカナカなくって・・。今作は、高年齢者の方の労働問題や結婚したばかりの夫婦の在り方を描いた作品である。】
■スーさん(三國連太郎)はある時、会社の役員達と意見が対立し、勢いで社長を辞めると啖呵を切ってしまう。
釣り三昧の隠居生活を送ろうとするも楽しいと思えず、家にも居場所はなく、浜ちゃん(西田敏行)に諭された彼はビルのメンテナンス会社に再就職する。初仕事で向かった先は、何と辞めた鈴木建設だった。
◆感想<Caution!内容にあんまり触れていません!>
・山田監督の諸作品は勿論、喜劇が多いのだが、結構社会的な問題を扱っている事が多いよね。
今作で言えば、高年齢者の就職先の少なさや、労働条件の厳しさだよね。
私が、良く思うのは、例えば夏の炎天下の中、道路工事の誘導員をやられている方や、スーパーの駐車場の誘導をされている方の多くが、高年齢の方なんだよね。
熱中症にならないのかなあ、とか心配になってしまうんだよね。けれども、ここ5年ほどで、冷風を送るジャケットなどが普及して良かった良かったと思っているのだけれども、厚生労働省は、労働力が足りない中でもう少し、高年齢の方の働く場所の検討をして欲しいんだよね。
あとは、仕事柄、知っているんだけど、若者の一部は半年働いて、半年休業手当で遊んでいるなんて人もいる。
採用面接の際に、そういう人に会うと、何だかコレマタ心配になるんだよね。
・後は、若い恋人同士の間に子供が出来た時だよね。
今作では、目出度く結婚するんだけど、松五郎は最初、結婚そのものに躊躇するんだけど、気持ちはよく分かる。私がそうだったからね。自信が無いんだよ、この女の人を幸せにできるのかなあってね。
けれども、そこを踏ん張って頑張って働くと、きっと可愛い赤ちゃんが生まれて、幸せな家庭が出来るんだよね。
・あと、高木ブーさんと浜ちゃんのお見合いの時のおめでた演奏は可笑しかったな。浜ちゃんの芸には更に磨きがかかっているよね。じゃーね。
<今作は、高年齢者の方の労働問題や結婚したばかりの夫婦の在り方を描いた作品なのである。>