劇場公開日 1990年10月20日

「「よお、ブス!」」つぐみ 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0「よお、ブス!」

2018年11月20日
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鑑賞方法:DVD/BD

幸せ

萌える

西伊豆の小さな港町の、旅館の娘のつぐみ。
町でも評判の美人だが、生まれつき身体が弱い。さぞかしおしとやかな娘かと思いきや、
意地悪で、粗野で、口が悪く、ワガママで、甘ったれで、ずる賢い…という、性格ブス。
周囲を振り回す破天荒ヒロイン。
しかし、不思議と人を惹き付ける。

当時、19歳。
牧瀬里穂の圧倒的な魅力!
ただ可愛いだけじゃなく、その口から飛び出す「俺」「~だぜ」の男口調は、今で言うツンデレ。
気の強さは、本当は脆くて弱い自分をカモフラージュ。あるシーンの、雨に濡れた子猫のような表情は堪らなく男心をくすぐる。
時に激しく、時にしおらしく、堂々と演じ、確かに新人賞総ナメもの。

東京で暮らす従姉妹のまりあがこの町に帰ってきて、一緒に過ごすひと夏。
つぐみは不良から助けてくれた青年と恋に落ち、それがまたトラブルを巻き起こす…。
まりあに、中嶋朋子。『家族はつらいよ』ではすっかりオバサンだが、この頃は牧瀬里穂に負けず劣らず何と可愛い!
青年に、真田広之。何とハンサム!

青春ラブストーリーと言うより、ノスタルジックな青春ドラマ。
市川準監督の演出は、繊細で淡々と。
快テンポやコミカル要素や胸キュンポイントもナシ。
美しい映像、延々流れるヒーリング・ミュージックのような音楽、詩的なナレーションで、人によっては退屈で、眠気を誘うかも。
しかし、この雰囲気は嫌いじゃない。

まりあがナレーションで回想。
終盤、つぐみがある事で床に伏し、そういうオチに…?
いやいや!憎まれっ子世にはばかる。
ラストシーンの変わらずの“絶口調”に、こちらも笑みがこぼれた。

近大
2018年11月23日

いやぁ懐かしい牧瀬里穂w
当時好きでしたね。
幕末純情伝も是非どうぞw

巫女雷男