「訪日した吸血鬼の末裔」呪いの館 血を吸う眼 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
訪日した吸血鬼の末裔
「血を吸う」シリーズの第二弾は東欧の吸血鬼伝説に倣ったもの。幼少期に見た恐怖の眼は今でも柏木秋子(藤田みどり)のトラウマとなっていたが、近所のレストハウスに住む老人・久作のもとに差出人不明の棺が届けられたことがきっかけとなり、その恐怖が再び訪れるという設定だ。
吸血鬼は首に噛み付き、奴隷としたり、やがて死に至るものの生き返ったときに吸血鬼になるという(焼いてしまえば問題なし)。定番の苦手なアイテム、ニンニク、十字架、聖水、太陽光といった設定はなく、胸に木の杭を打ち付けるというのが必殺手段。鏡に映らない、招待されなければ他人の家に入れないというのはプロット的に生かされていたようだ。
案外、細かなセリフのやりとりやスムーズな流れはけっこう良かったし、岸田森の怪演も素晴らしいし、特殊メイクも冴えていました。効果音も不自然さがないものの、残念ながら犬(2代目レオ:シェパード)の鳴き声はあまりにもひどい・・・子犬の吠え方だ。
美人を揃えていることも恐怖度ましまし。幼少期は能登半島の港町で育ったという設定もうれしい限り。前作に引き続き似たような暴れるキャラの高品格もいいし、同じく運転手役の二見忠男が不気味。同じ効果では鳥とネズミ、そして催眠術。続けて見ると「同じじゃん!」ってなる。
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